
2016年度 過去の講演・講座
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その他公開シンポジウム-被災した文化財を次世代に伝えるために-
開催日: 2017年3月20日(月)
宮城県被災文化財等保全連絡会議は、被災文化財等の保全管理を行うべく平成23年10月21日に組織され、以来これまで、被災資料の救出・保全・修理・保管環境の整備・返却等の活動を続けてまいりました。 震災後6年という節目を迎えた本年度末、連絡会議は所期一定の役割を終え、解散することとなりました。これまでの活動を振り返り、この経験を今後に活かす道筋を考える場として、本シンポジウムを開催いたします。 基調講演講師(パネルディスカッションパネラー):青柳 正規 氏東京大学名誉教授、前文化庁長官1944年大連生まれ。東京大学文学部教授、国立西洋美術館長、文化庁長官などを務める。東京大学名誉教授、日本学士院会員。古代ローマの美術・考古学を専攻。40年にわたってポンペイ、アグリジェント近郊、タルクィニア近郊、ソンマ・ヴェスヴィアーナで発掘調査に携わる。著書に「古代都市ローマ」、「皇帝たちの都ローマ」、「ローマ帝国」、「文化立国論」などがある。 催事案内チラシはこちら
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博物館講座民俗芸能講座
開催日: 2017年1月21日(土)~3月18日(土)
「演目研究-法印神楽のセリフ比較を通して-」というテーマで、民俗芸能に関する映像資料を紹介しながら、その内容について当館学芸職員が解説します。講座ごとに受講できますので、ぜひご参加ください。 第1回 1月21日(土)第2回 2月18日(土)第3回 3月18日(土)
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れきはく講座れきはく講座
開催日: 2017年1月8日(日)~3月12日(日)
当館学芸職員が、日頃の調査・研究についてお話しします。第1回 平成29年1月8日(日) 村上 一馬 「狼を畏れ、祀り、獲る」 かつて狼は人や馬を食い殺す恐ろしい野獣であり、追い散らしたり、捕獲したりしなければならない対象でした。人びとは狼が襲ってこないように祈り、また敬意を払って祀るなどしてきました。こうした江戸時代や明治時代の歴史や習俗を紹介します。 第2回 平成29年1月15日(日) 及川 規 「資料の残し方・まもり方-保存科学の方法-」 資料(文化財)を後世に伝えることは、博物館の大切な役割の一つです。しかし、資料は少しずつ劣化します。劣化を抑えるための様々な研究を行う分野を「保存科学」といいます。本講座では、保存科学の方法を用いた資料保存の実際について紹介します。第3回 平成29年1月22日(日) 菊地 逸夫 「日本人とクジラ」 特別展「日本人とクジラ」では取り上げ切れなかった内容を紹介しながら、捕鯨の歴史や宮城県とクジラとの関わりについて掘り下げてお話します。 第4回 平成29年2月5日(日) 笠原 信男 「南部神楽『信田妻・葛の葉』と歌舞伎・読本」 南部神楽は江戸時代後期に民衆が始めたとされ、演目は三番叟などの式舞、神話を題材にした神舞、伝説・物語を題材にした所作物があります。本講座では所作物の演目から「信田妻・葛の葉」に着目し、歌舞伎・浄瑠璃・読本といった芸能・文学との関連を考えます。第5回 平成29年2月11日(土・祝) 相澤 秀太郎 「エミシはなぜ『蝦夷』と表記されたのか」 古代エミシの漢字表記「蝦夷」は、いつ、どのような理由で創り出されたものなのでしょうか。この問題は、現在に至るまで古代史の学会でも明らかにされていません。本講座では、文献史料の詳細な分析を通して、みなさんと一緒に論証を試みようと思います。第6回 平成29年2月19日(日) 芳賀 文絵 「古代の線刻壁画を守る-山元町合戦原遺跡の事例から-」 宮城県山元町合戦原遺跡の横穴墓群玄室の一室から、人や鳥が描かれた古代の壁画が発見されましたが、壁画は現地保管が困難となり、他施設へ移設保存されることとなりました。本講座では、この壁画の移設で実施された保存処置を、他の古代壁画の保存についてもご紹介しながらお話します。 第7回 平成29年3月5日 (日) 今井 雅之 「田植えなき稲作-直播をめぐる稲作史-」 早乙女が田植歌を歌いながら苗を植えていく姿は、日本の心の原風景のようにイメージされています。しかし、田植えをめぐる歴史を紐解いてみると、これは稲作の一つのあり方に過ぎないことが分かります。本講座では、田植えをしない稲作の歴史を紹介します。 第8回 平成29年3月12日(日) 相原 淳一 「貞観津波と多賀城城下-調査成果と課題-」 「日本三代実録」に記された貞観津波。南北大路を覆う砂層の珪藻分析では海水性種は認められず、海水の影響については論じられないとされましたが、近年、外洋性珪藻を含むイベント堆積物が発見され始め、改めて貞観津波に関する検討が始まっています。
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博物館講座古文書講座 中級編 申込受付終了しました
開催日: 2016年11月27日(日)~2017年3月4日(土)
古文書解読の基礎知識をお持ちの方に、実践的な読解能力を身につけていただけるように解説します。全4回の継続受講となります。第1回 11月27日(日)第2回 12月25日(日) 第3回 1月29日(日)第4回 3月4日(土)
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その他宮城県博物館等連絡協議会 平成28年度第2回研修会 『震災を伝える』
開催日: 2017年3月4日(土)
東日本大震災から6年目を迎えるにあたり、被災地の博物館のこれまでの歩みを振り返りながら、その可能性と課題について考えます。 博物館は何を守り、残そうとしたのか。そして地域の人々やこども達に、震災をどのように伝えていこうとしているのか。”教育”をキーワードとして、被災地における取り組みを考えます。 催事案内チラシはこちら
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民話を学ぼう講座民話実演会
開催日: 2017年1月14日(土)
宮城県をはじめ東北地方では多くの民話が語り継がれてきました。そうした民話を学んだ小学生が民話を披露します。 つづいて、すぐれた民話の伝承者をお招きし、猿についての民話を披露していただきます。「猿の嫁ご」や「猿地蔵」などの語りを聞きながら、語り継がれてきた背景などを考えてみたいと思います。 これらの民話について、小野和子先生の解説を通して、「猿」にまつわる民話が持つ多様性や奥深さをみなさんと共感できればと願っています。①こどもが語る動物の民話(13:30~14:00)話者:武山 桃子さん(城南小2年) 櫻井 杏樹さん(天真小3年) 千葉 よし乃さん(山王小4年) 佐藤 琴羽さん(城南小5年)②民話実演会(14:00~16:00)テーマ:民話のなかの猿 さる サル-青森・山形・福島の語り手を迎えて-話 者:成田 キヌヨ氏、 渡部 豊子氏、 五十嵐 七重氏解 説:小野 和子氏(みやぎ民話の会顧問) 催事案内チラシはこちら
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特別展関連企画描いてまなぶ「洞窟壁画」(12/3、12/25)
開催日: 2016年12月25日(日)
大昔の人たちは、洞窟の壁に絵を描きました。洞窟に残された絵は洞窟壁画と呼ばれ、ラスコー洞窟のように世界遺産になっているものもあります。どんな絵をどうやって描いたのでしょう?なぜ暗い洞窟に入って壁画を描いたのでしょう?大昔の人たちが描いた壁画をまなび、壁画を描く体験を通して大昔の人たちが残した壁画のナゾに迫ります。※下の①、②は開催する日時、場所、対象等が異なります。(連続講座ではありません) ①『洞窟壁画の描き方』 洞窟のように暗くした場所で壁画を発見する体験を通して、洞窟壁画発見の歴史や特徴を学びます。 大昔に洞窟壁画を描いた技法や道具、絵の具の作り方を再現して壁画を描きます。 日時:12月3日(土)午後1時30分~午後3時30分場所:東北歴史博物館 研修室、実習室定員:20名対象:小学校4年生以上参加費:無料②『今の私たちが描く洞窟壁画』 洞窟のように暗くした場所で壁画を発見する体験を通して、洞窟壁画発見の歴史や特徴を学びます。 今の私たちが壁画として残すなら、塩竈の何を残したいか。宮城県出身の若手美術作家さんといっしょに壁画を描きます。※事前に描きたいものを下絵としてもってきてください。会場にも絵の題材になるものを用意しています。 日時:12月25日(日)午後1時00分~午後3時00分場所:塩竈市杉村惇美術館 大講堂定員:15名対象:小学生以上参加費:無料 催事案内チラシはこちら
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館長講座館長講座
開催日: 2016年4月23日(土)~12月24日(土)全15回
「縄紋いろは語り」 日本における学問としての考古学は、E.S.モースによる縄紋時代の大森貝塚の発掘調査とその報告に始まると言ってよいでしょう。講座の前半では、モース以来の縄紋時代の研究がどのように進められてきたのか、研究史を振り返ります。後半では、縄紋時代の指標でもある土器や遺物を通じて縄紋時代の生活に迫ってみようと思います。 開催日 4月から12月まで12月 全15回(いずれも土曜日) 第1回 4月23日 考古学とはどういう学問だろう・「縄文」と「縄紋」 終了しました。講義録はコチラ 第2回 5月21日 縄紋時代はどういう時代か 終了しました。講義録はコチラ 第3回 6月25日 明治時代以前と大森貝塚 終了しました。講義録はコチラ 第4回 7月9日 モースの影響・大森貝塚はどこか 附:弥生土器出土地はどこか 終了しました。講義録はコチラ 第5回 7月23日 坪井正五郎と石器時代住民論争 終了しました。講義録はコチラ 第6回 8月13日 縄紋土器研究の進展 終了しました。講義録はコチラ 第7回 8月27日 編年学派とミネルヴァ論争 終了しました。講義録はコチラ 第8回 9月10日 最古の土器の追求 終了しました。講義録はコチラ 第9回 9月24日 開発の激化と調査の激増 終了しました。講義録はコチラ 第10回 10月8日 自然科学の手法の考古学への寄与 終了しました。講義録はコチラ 第11回 10月22日 縄紋時代の環境 終了しました。講義録はコチラ 第12回 11月12日 縄紋土器 器形と用途 終了しました。講義録はコチラ 第13回 11月26日 縄紋土器の製作 終了しました。講義録はコチラ 第14回 12月10日 第2の道具 土偶をめぐって 終了しました。講義録はコチラ 第15回 12月24日 第2の道具 土偶をめぐって(2) 終了しました。講義録はコチラ ※日程・内容は変更となる場合があります。
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特別展関連企画特別展「日本人とクジラ」記念イベント『クジラのまち 鮎川』
開催日: 2016年11月23日(水)
鯨の解体の様子を描いた浮世絵(日本名産尽) 昭和の鮎川を映した懐かしい映像を上映し、捕鯨やくらしについて対談形式でお話しします。パネリスト:成澤 正博氏(鮎川の風景を思う会代表)菊地 逸夫 (当館上席主任研究員)
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民話を学ぼう講座民話を語ろう
開催日: 2016年10月23日(日)~11月20日(日)
小学生が民話を語る体験教室を4回連続で行います。全4回のうち1日はバスで岩手県遠野市へ行き、民話の里を見学します。民話を聞いて、おぼえて、それを語ってみましょう。この体験を通して民話のおもしろさを感じて下さい。教えてくれるのは利府民話の会の方たちです。最後にはみんなの前で民話を語ってみましょう。 催事案内チラシはこちら
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博物館講座体験考古学講座
開催日: 2016年11月19日(土)
縄文土器の制作を通して、縄文土器に隠された技術や知恵をつかみ縄文人に迫ります。実物の縄文土器に触れながら、かたち作り、焼き上げ、使用実験まで、当時の工程・技術を体験します。
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博物館講座古文書講座 入門編 受付終了しました。
開催日: 2016年10月2日(日)
古文書の学習に必要な各種の辞書類の使い方など、基礎的な能力を身につけるための方法について解説します。
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特別展示関連行事パネル展&講話「サンタピアップみやぎボランティア会の活動とカンボジアの人々」
開催日: 7/12(月)~9/19(月祝) 講話:7/18(月祝)、8/26(金)、9/16(金)
サンタピアップみやぎボランティア会の活動1 「サンタピアップ」とはカンボジアの公用語であるクメール語で「平和」という意味です。展示では、カンボジアで小学校の建設支援を続けている同会の活動、さらにはカンボジアの人々との交流を紹介します。また、講話では、支援活動やカンボジアのようすについて、同会の会員さんから直接お話しを聞くことができます。
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特別展示関連行事「留学生が伝えるカンボジアのくらし」
開催日: 2016年8月14日(日)
「ノムバンジョック」(ソーメンにカレーをかけたような、カンボジアの料理。サカルさん作) カンボジア人留学生のサカルさんが講師となって、現地の文化や生活、日本との違い、自身の体験などを写真やスライドショーを通して紹介してくださいます。 サカルさんと直接お話しながら、カンボジアのようすについて知ることができます。講師:サカル・モロコットさん(東北大学工学部学生)
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特別展関連企画大白隠展特別企画 講演会
開催日: 2016年6月18日(土)
白隠研究の第一人者の芳澤勝弘先生と福聚寺住職で芥川賞作家の玄侑宗久先生が、それぞれ「白隠禅画をよむ」「無二無三の道」と題して講演を行います。 講演終了後は、お二方の対談を行いますので、是非お越しください。 催事案内チラシはこちら