
博物館の仕事
東北歴史博物館は管理部・企画部・学芸部の三つで構成されています。
そしてそれぞれが互いに協力しながら、以下のような業務を行っています。
調査研究
各分野ごとに研究課題を設定し、調査研究や資料収集を行っています。この成果に基づいて展示が企画されます。
また、各地の資料館・博物館や研究者と互いに資料に関する情報交換等を行っています。
博物館では現在次のような活動を行っています。
資料の公開と展示
博物館における常設展、企画・特別展のほか、教育普及活動としてこども歴史館、図書情報室の運営、講座等の開催、刊行物の発行なども行っています。
- 展示
- 本館では、総合展示のほか、テーマ展示にて、随時展示替えを行っています。
特別展示は年3~4回程度実施しております。 - 教育普及活動
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教育普及活動としては、本館3階のこども歴史館や図書情報室において、通年の施設運営を行っているほか、同じく本館3階の講堂及び1階の研修室等において下記の各種事業を行っております。
- 館長講座(土曜日開催。年間6回程度。)
- 博物館講座
- 古文書講座・史料講読講座・民俗芸能講座など(日曜日開催。各講座全4回程度。)
- オープン講座(日曜日開催。年8回8講座程度。)
- 体験教室(夏・冬)
- 多賀城跡巡り(4月~10月。政庁跡・廃寺跡の2コース。)
- 民話を聞く会(4月~10月。多賀城民話の会、利府民話の会の協力で開催しています。)
- 体験イベント(春と秋、及び冬に各1日間。)
- 学校教育との連携
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学校教育との連携として次のような事業を行っています。
- 教職員向け指導者養成講座
- 博物館利用説明会
- 職場体験
資料の管理
調査研究に基づき博物館資料の収集を行っています。
また旧収蔵資料についても目録化・データベース化も進めており、教育普及活動に対して円滑な対応ができるよう、さまざまな業務を行っています。
- 資料の収集
- 本館では旧東北歴史資料館収集の資料を中心に7万点を超える資料を収蔵しています。また、寄贈や購入により、随時資料の収集を続けております。
- 資料の利用
- 博物館の資料は、館長の承認の下に、一定の条件下で貸出、閲覧、撮影等ができます。書籍への掲載などを目的とした写真の利用もできます。
- 図書の収集
- 14万冊の図書を収蔵し、職員の調査研究活動のみならず、図書情報誌室にて一般にも公開及び複写サービスを行っています。
マイクロフィルムの閲覧及び複写サービスも行っています。
資料の保存
脆弱化した有機質遺物や金属製遺物の保存処理や、収蔵庫・展示室の保存環境を調査しています。
また、寄贈・寄託・借入・購入資料については、その度ごとに簡易燻蒸を行っています。
- 資料の修復
- 考古遺物や古文書など、修復が必要な資料については随時処理を行っています。
- 保存処理
- 木製品や金属製品など、考古遺物の中でも収蔵していく上で困難な資料について、保存処理を行っています。保存処理は、本館所蔵の資料以外にも、他機関からの依頼も受け付け、随時処理を行っています。
- 保存環境の維持
- 温湿度管理、空気環境管理、生物被害防除を行い、資料の収蔵展示環境の維持を行っています。