
2025年度 過去の展示
特別展示室
テーマ展示室3
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「江戸時代の景観図 -名所・松島-」展示期間
2025年4月22日(火)~2025年6月15日(火)
美しい景観で知られる松島。湾内に浮かぶ大小の島々、複雑な海岸線やなだらかに連なる 丘陵など、自然がおりなす絶景は長く人々を魅了してきました。 また、歌枕として百人一首にも登場する霊場・雄島や、瑞巌寺をはじめとした歴史ある寺社 は、古くからこの地が聖なる空間であったことを示しています。こうした、自然の景観と歴史 的な景観が一体となった姿が松島の大きな魅力であり、名所と呼ばれる所以です。 名所・松島は古くからさまざまなかたちで絵に描かれました。なかでも、江戸時代の松島の 景観図はとくに豊かなバラエティを誇ります。この展示ではその多彩な魅力の一端をご紹介します。
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「仙台の近世絵画 中国にあこがれた絵師 菅井梅関」展示期間
2025年3月1日(土)~2025年4月20日(土)
日本の古い絵には、色あざやかで目立つものがある一方で、墨が主役で、ほぼ黒一色に仕上げられた絵もあります。これは、地味ながらも清々しさや緊張感、迫力をそなえた印象深いジャンルです。 江戸時代の仙台にも、このジャンルを得意とした絵師がいました。本展ではその一人、菅井梅関(1784~1844)を取り上げます。 幼いころから絵を描くことに熱中した彼は、二十代半ばで仙台を出た後、江戸、関西、九州と転々と移りながら、二十年以上にわたり遊歴を続けました。この間、多くの師や理解者、絵の手本となる名画などに接したのですが、なかでも中国から伝わった、品格を感じさせる絵の一群に心を奪われたようです。 本展では、彼が中国の絵や風景を手本として追い求めた絵の世界をお楽しみいただきます。