徳川将軍家を中心として幕府と各藩で全国規模の統治を行った江戸時代は、戦争のほとんどない「平和」な時代であり、歴史上特異な時代でした。その260余年は、その後の歴史の日本文化に大きな影響を与えたことは言うまでもない。東北地方においても、関ヶ原の合戦前後における武家各氏の動きとその後の徳川家康による領地割りによって、「平和」の時代の到来とともに新たな秩序がもたらされました。また、その時代が終焉を迎える戊辰戦争での東北諸藩の動きは、徳川将軍家と東北が浅からぬ関係があったことを物語っています。
本展では、江戸という時代について、政治的な頂点に立ってその時代を主導した徳川将軍家の歴史と、その東北との関係を中心に振り返ります。