20世紀後半は、世界各国の登山隊がエベレストをはじめとするヒマラヤの未踏の地を目指した時代でした。同時に、登山隊は、未知なるヒマラヤの自然と文化を探求することも目的にしていました。そのため登山隊は道中で自然資料を採集し、ヒマラヤの地に暮らす人々の道具を収集しました。
 21世紀になると装備の進化などにより、ヒマラヤ登山は身近なものになります。登山は探検というよりも、スポーツや観光の一つになりました。一方で、過酷な自然のなかで活動する登山の知識と技術を災害時の身を守る方法に応用することで、暮らしの中の技術にすることもできます。
 本展では、東北地方の人たちが関わった100を越えるヒマラヤ登山の記録から、ヒマラヤにあこがれ、山頂を目指した活動を振り返るとともに、収集された資料によりヒマラヤの自然と文化を紹介いたします。また、子どもたちと取り組んだワークショップ「防災アウトドア術」の成果を紹介します。「子どもの目から見た防災術」を併せてご覧ください。

 

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