福應寺毘沙門堂奉納養蚕信仰絵馬は23,477枚からなる養蚕信仰に関わる絵馬です。1枚の絵馬を借り受け、養蚕に成功すると2枚にして返す倍返しの習俗により爆発的に増えました。江戸時代後期から昭和30年代までに奉納された本絵馬群は、我が国の養蚕の有り様を伝えるものとして評価され、平成24年3月に重要有形民俗文化財に指定されました。
 東日本大震災により、この絵馬を仮収蔵していた場所が取り壊されることになり、文化財収蔵庫が完成するまでの間、当館で預かることになりました。この機会を活かして、本県初の重要有形民俗文化財をご紹介します。