土偶は、人の形をかたどった粘土で作られた像です。土器や石器と同じように1万年以上続いた縄文時代の初め頃から作られました。そのほとんどは「かけら」で見つかり、元の形に接合することはめったにありません。土偶を作った目的は何か、どのように使ったのか、なぜ壊れたものばかり出土するのか、多くの謎を秘めています。
 この展示では、初公開を含む大崎市根岸遺跡出土土偶など当館が所蔵する東北地方から出土した資料をもとに、土偶の研究とその魅力をご紹介します。