入の沢遺跡は古墳時代前期後半(4世紀後半ごろ)、宮城県栗原市につくられた大規模な集落遺跡です。大溝と塀跡に囲まれた極めて防御性の高い遺跡で、建物跡から銅鏡や玉類・土器など貴重な資料が数多く発見されました。なかでも銅鏡は、同時代の日本列島最北の発見です。このことから、入の沢遺跡は古墳時代前期にヤマト政権の勢力が及んだ北限域と考えられ、平成29年に国の史跡に指定されました。本展示では、発掘された資料から入の沢遺跡で古墳文化を営んでいた人々の実態に迫ります。