東洋文庫は、三菱第三代社長岩崎久彌が、1924年に設立した東洋学分野における日本最古・最大の研究図書館です。その蔵書は国宝5点、重要文化財7点を含む、約100万冊に及びます。そこには誰しもがかつて教科書で見たような有名な書籍や、美しい図版、珍しい動植物の図鑑、スケッチや絵画、古地図の類があり、鑑賞者の目を楽しませるものばかりです。
本展示では、これらの書籍を通じて「東洋」と呼ばれた地域をめぐり、日本を含む東洋が、「西洋」、そして世界とどのような関わりをもってきたのか見ていきます。また、東洋文庫の資料は第二次世界大戦中、宮城県に疎開しており、宮城とのつながりについても紹介します。