今回の展示では、仙台市博物館蔵の伊達家文書の中から人々が誓約の際にしたためた起請文のうち、血判を伴う起請文を特集します。
起請文は、平安時代から存在しますが、血判を伴うものは戦国時代に数多く作られました。東北地方においても同様であり、伊達政宗も多くの血判起請文をしたためていたことが確認されています。その後、仙台藩においても血判起請文が用いられており、伊達家文書にもその多くが残されています。その誓約する内容や文書の形態は様々であり、特に中世には見られない新たな形態のものも現れました。この展示では、そのような内容や形態の多様さを追い、仙台藩の人々が何を誓い、どのような起請文を生み出していたのかを探ります。