展示構成
「家」や「学校」など、こどもたちがよりどころとする場所の多くが被災したこともあり、それらの場所の持つ役割や重要性を表現していきます。また、それぞれの場所で元気に活動してきたこどもたちに関係する資料を、「明治大正期」、「昭和初期」、「高度経済成長期」の大きな時代区分で区切り、歴史的な変遷をとらえることができるように展示していきます。
第1章 家
1 家とは
家は、食事・休息・団らんの場であり、こどもが家族の一員としての役割を果たす場でもあります。ここでは、家の中で時代とともにライフライン(電気・ガス・水道・情報など)の充実がはかられていった様子を展示します。(主な展示資料)
・「おいしい食事」・・・井戸ポンプ・ダイニングキッチン・電気炊飯器・電子レンジ・氷冷蔵庫・箱膳・ちゃぶ台
・「快適な暮らし」・・・電気掃除機・炭火アイロン・電気洗濯機
・「メディア」 ・・・デルビル式電話機・真空管ラジオ・カラーテレビ
2 家で元気な子どもたち
こどもたちが最も元気な姿を見せるのは、遊ぶ時間です。一人で楽しむ遊びや、多くの仲間と楽しむ遊びの場面で登場する道具を紹介します。また、笑顔のアイドルやはつらつとしたプレーのスポーツ選手の活躍も、こどもたちに元気を与えてくれました。ここでは、そのような人物にかかわる資料も展示します。(主な展示資料)
・「遊びの時間」 ・・・YS-11・ママレンジ・紙芝居舞台
・「おやつ」 ・・・ベビースターラーメンの景品
・「メディアの中の人気者」・・・松田聖子親衛隊はちまき・ジャンボマシンダー
第2章 学校
1 学校とは
学校は、基本的には学習活動を行う場であり、同年代のこどもたちと社会活動をおこなうために設定された場所です。その活動形態に大きな変化は見られませんが、時代とともにその場面で使われる道具には変化が見られます。(主な展示資料)
・「授業の道具」・・・教室の机・掛図・五玉そろばん・乾電池模型
・「学習の道具」・・・布製ランドセル・学童服・石盤・スーパーカー消しゴム
2 学校で元気なこどもたち
学校の授業の時間よりも、それ以外の時間に、より元気な姿を見せるこどもたちもいました。学校では、仲間とのふれあいや、遊びの時間、給食の時間、学校行事なども重要なことでした。(主な展示資料)
・「給食の時間に使う道具」・・・年代別給食模型・脱脂粉乳のポット
・「学校行事で使う道具」 ・・・表彰状・商品の硯箱・運動会足袋・万国旗・遠足のしおり・リュックサック
・「雑貨屋」