鎌倉期より天正十八年の奥羽仕置まで、白河庄を拠点として南東北の中世史において大きな役割を果たした結城白河氏は、その権勢を物語るかのように膨大な中世文書を有していました。しかし、白河義親が豊臣秀吉によって所領を没収された後、白河家は秋田藩・仙台藩へそれぞれ仕官した家に分かれ、その際に文書群のほとんども分割されることになりました。さらに、仙台白河家の文書は明治以降になると散逸が進み、原本の所在が不明なものも多く、現在確認されている原本は数カ所で分有している状態です。
この展示では、仙台白河家文書のうち、今も宮城に残る当館所蔵分と東北大学保管分をあわせて展示することで、散逸する以前の仙台白河家文書の様相の一端をご紹介します。

展示
テーマ展示室3
東北の古文書-宮城に残る白河文書-
- 開催期間
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2013年2月22日(金)~2013年3月24日(日)
- 開催時間
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9時30分から17時まで
- 休館日
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毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)
- 観覧料金
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常設展観覧券でご覧になれます。
一般400円(20名以上の団体は320円)
(小・中・高校生無料) - 主催
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東北歴史博物館
- 後援
主な展示資料
東北大学日本史研究室保管白河文書
結城宗広置文(建武二年七月廿五日)
結城顕朝申状(貞和四年二月日)
足利尊氏下文(文和二年四月十日)
足利高基(高氏)書状(八月五日)
結城白河氏年中行事(永禄五年十二月大吉日)
足利義春名字書出
〔 参考 〕 白河家代々伝来古文書調(寛政六年八月)
他
館蔵国分白河文書
足利尊氏御判御教書(文和二年正月廿日)
細川勝元奉書((康正三年)四月四日)
梶原政景書状((天文二十一年カ)四月廿四日)
佐竹義昭書状((永禄元年)十月廿八日)
北条氏康書状((永禄六年)二月廿一日)
蒲生氏郷書状((天正十八年)八月十五日)
田村清顕書状(十二月廿八日)