東日本大震災により、宮城県内の文化財も甚大な被害を受けたものが少なくありません。現在、復興事業の一環として、これらの修復が進められています。
  この特別展は、修復された文化財のうち神像や仏像などに特に焦点を当て、修復された姿を公開するとともに、文化財を修復することや未来へ引き継ぐ意義について考えていこうとするものです。
 文化財を未来へ引き継ぐ理由はいくつかありますが、この特別展で公開される神像や仏像などについて言えば、これらは永らく地域の心のよりどころであり、地域の歴史を背負った存在でもあります。作られた当時はもちろんのこと、今日まで伝えられてくる間には、さまざまな困難に直面しながらも積み重ねられた地域の歴史があったはずです。この特別展がその歴史をふり返り、復興へと歩む地域にあらためてまなざしを向けていただく機会となるよう願っています。

 

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