東日本大震災は、過去に経験のない大災害となり、有形・無形の多くの文化財が被災しました。
 震災からの復興の円滑な推進と埋蔵文化財の保護は相容れないもののように思われますが、阪神・淡路大震災においても発掘調査によって自らが住む土地の歴史が明らかになることが必要であるとし、その実施は好意的に受けとめられました。こうした経験をふまえ、調査の迅速化を進めるため文化庁からの人的・経済的支援の下、震災発生から3年を経過した今日も「復興のための文化力」を合い言葉に、全国からの派遣職員の方々の協力で復興に関わる調査が継続しています。
 本展では、この調査で得られた県内各地の重要な成果を紹介します。