原始工芸、アイヌ工芸の研究者・収集家であった故杉山寿栄男氏は、日本文化に対する深い理解と関心を持っていました。氏が収集した埴輪には、造形的に優れた物が数多くあり、古墳時代後期(6世紀)の衣服・髪型・武具などを知る上で欠かせない重要な資料となっています。

 

 今回は国の重要文化財考古資料第1号に指定された「埴輪武装男子半身像」をはじめとする人物埴輪、動物埴輪、器財埴輪などを展示します。これらの埴輪から、約1500年前の造形美を感じていただければと思います。