東日本大震災後の早い時期から、津波被害地においても地域の暮らしの中で息づいてきた民俗芸能を再開しようとする動きが出てきました。まだ仮設住宅もできないなか、流された民具を直し、また支援などを受けて用具をそろえる動きがありました。
 この展示では、そうした民俗芸能の再開過程について、用具をとおして振り返ることで、民俗芸能が震災後も地域社会の中で息づいていることを紹介し、民俗芸能の持つ意味を考えてきたいと思います。