「画題」とは絵のタイトル、つまり風景、花鳥など絵に描かれた題材のことです。
近世絵画には、日本や中国で生まれ古くから繰り返し描かれてきた伝統的な画題が多くみられます。一方で、当時の流行や画家自身の興味に応じた新たな画題も生まれました。新旧の多彩な画題は、その意味や由来を知ることで絵画鑑賞の新たな視点や面白みを教えてくれます。
本展では、近世に描かれた様々な画題を、仙台を代表する近世画家の一人である東東洋を中心とした地域ゆかりの画家たちや、彼らに関わりのある近世画家の作品を通してご覧いただきます。

展示
テーマ展示室3
「仙台の近世絵画 多彩な画題」
- 開催期間
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2014年9月23日(火)~2014年11月9日(日)
- 開催時間
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9:30~17:00(発券は16:30まで)
- 休館日
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毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)
※10月13日(月・祝)/11月3日(月・祝)は開館
※10月14日(火)/11月4日(火)は休館 - 観覧料金
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常設展観覧券でご覧になれます。
一般400円(20名以上の団体は320円) 小・中・高校生無料 - 主催
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東北歴史博物館
- 後援
主な展示資料
「嵐山図」(東東洋筆)
京都の嵐山は古くから和歌にも詠まれた紅葉と桜の名所です。その風景美は名所絵の題材となり、近世には京都の画家たちや浮世絵師などによって多く描かれました。
「山水図」(酒井忠発筆)
山水図はもともと、それを眺めることで部屋の中に居ながら自然風景を思い浮かべ、想像の中で遊び楽しむことを目的とした画題でもありました。
「浅絳山水図」(菅井梅関筆/篠崎小竹賛)
中国の文化人が俗世を離れて静かに暮らす山あいの情景は、理想の山水風景の一つでした。
「垂桜双鳩図」(呉春筆)
花と鳥をテーマとして描く花鳥画は、平安時代には中国から影響を受けて描かれるようになりました。
「猿図」(蠣崎縉齋筆)
なじみ深い動物であるニホンザルが絵の主題として確立するのは近世のことです。