仙台を代表する近世画家の一人である東東洋の屏風を取り上げて紹介します。 屏風は、部屋の仕切りや目隠しなどに用いられる調度品ですが、そこに絵が描かれることで、空間を演出する装飾品としての役割も持ちました。屏風の大きな画面は、目の前に広大な風景があるように感じさせたり、時間や場所の異なる場面を、一つの画面に描いたりすることを可能としました。
 本展では、館蔵の東東洋の屏風のうち、中国由来の画題を集めました。当時は絵などでしか見ることのできなかった異国・中国の情景が、大画面を活かした構図に東洋ならではのほのぼのとしたイメージで描かれています。