宮城県では、意匠を凝らした切り紙細工を屋内の神棚から屋敷を守る氏神まで、家々の信仰対象に飾る習慣が広く見られます。正月に備えて近くの神社から配られる切り紙は、氏子の信仰に合わせて多くの種類があり、神職によっては数十種類にものぼります。多彩な切り紙は特定の神を招くための依り代(よりしろ)であり神に捧げる供え物でもあります。例えばイロリに供える幣束には自在鉤が描かれるように、幣束を供える対象が上部の「鏡」や下に延びる「紙垂(しで)」に表現されます。また、神棚飾りには餅や御神酒といった神への供え物や、恵比寿に供える鯛などが描かれます。
ここでは信仰の切り紙の形態や意匠を通して、その信仰のありようを紹介いたします。

展示
テーマ展示室2
「信仰の切り紙」
- 開催期間
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2016年12月22日(木)~2017年2月26日(日)
- 開催時間
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9:30~17:00 (発券は16:30まで)
- 休館日
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毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)
年末年始(12/29~1/3) - 観覧料金
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常設展観覧券でご覧になれます。
一般400円(20人以上の団体は320円) 小・中・高校生無料 - 主催
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東北歴史博物館
- 後援