人を襲う獣としておそれられた熊と狼。近年、里に出没する熊が増え、人身被害も起きています。 もともと熊は山の奥にすみ、山の神から授かるものとして猟師(マタギ)が獲ってきました。熊の毛皮や胆嚢(熊の胆)は高値で取り引きされ、江戸時代には捕獲や流通を管理する藩もありました。
他方の狼は人里近くにすみ、田畑を荒らす鹿や猪を獲る益獣としてあがめられる一方で、人や馬に危害を加える害獣として駆除され、明治時代に絶滅しました。
熊や狼のさまざまな資料を通して、人と獣との関わりを考えてみます。
人を襲う獣としておそれられた熊と狼。近年、里に出没する熊が増え、人身被害も起きています。 もともと熊は山の奥にすみ、山の神から授かるものとして猟師(マタギ)が獲ってきました。熊の毛皮や胆嚢(熊の胆)は高値で取り引きされ、江戸時代には捕獲や流通を管理する藩もありました。
他方の狼は人里近くにすみ、田畑を荒らす鹿や猪を獲る益獣としてあがめられる一方で、人や馬に危害を加える害獣として駆除され、明治時代に絶滅しました。
熊や狼のさまざまな資料を通して、人と獣との関わりを考えてみます。
9:30~17:00(発券は16:30まで)
毎週月曜日(ただし、9/18、10/9は開館)、9/19、10/10
観覧料:一般800円(700円) シルバー700円(600円) 小・中・高校生300円(200円)
※かっこ内は20名様以上の団体
※東北歴史博物館友の会会員の方は無料となります。
東北歴史博物館(芸術文化振興基金助成事業)
多賀城市/多賀城市教育委員会/多賀城市観光協会/多賀城・七ヶ浜商工会/TBC東北放送/
仙台放送/ミヤギテレビ/KHB東日本放送/朝日新聞仙台総局/毎日新聞仙台支局/
読売新聞東北総局/産経新聞社東北総局/エフエム仙台/宮城ケーブルテレビ
河北新報社/NHK仙台放送局
セルコホーム ズーパラダイス八木山/仙台うみの杜水族館
女子美術大学(特別協力)
【展示解説】
※観覧券が必要・事前申込不要
毎週日曜日
(9月17日、9月24日、10月1日、10月8日、10月15日、10月22日、10月29日、11月5日、11月12日、11月19日)
各回11:00~(1時間程度)
場所:特別展示室
担当:展示担当職員
【記念講演会】
・第1回 10月15日(日)13:30~15:00
「旅マタギを検証する-技術と歴史史料でたどる出稼ぎ狩猟の実態-」
講師:田口 洋美氏(東北芸術工科大学歴史遺産学科教授)
場所:当館3階講堂
※事前申込み不要、参加無料です。
・第2回 10月28日(土)13:30~15:00
「人を襲う熊-十和利山熊襲撃事件の全貌-」
講師:米田 一彦氏(日本ツキノワグマ研究所理事長)
場所:当館3階講堂
※事前申込み不要、参加無料です。
【関連イベント】
11月3日(金・祝)「熊爪ペンダントを作ろう!」
時間:1回目(10:30~11:30)
2回目(13:30~14:30)
定員:各回ともに20名
場所:当館1階実習室
受付:10月3日より開始
※参加無料。定員に達し次第受付終了となります(先着順)。
プロローグ 現代の問題
第1章 獣と人
四つ足で歩き、毛のある野生動物を獣と言います。人は親しみを込めて獣を見ることもあれば、獣を獲って、その毛皮や肉を利用することもあります。獣はときに人を襲うこともあり、なかでも熊と狼は恐れられてきました。
第1節 さまざまな獣
第2節 人を襲う獣
第3節 熊と狼の被害
左:ニホンオオカミ骨格標本(国立科学博物館蔵)
右:狼被害女性墓(気仙沼市上東側)
第2章 熊との関わり
熊の毛皮や胆(胆嚢)は高値で取り引きされたため、猟師はさまざまな方法で熊を獲ってきました。熊は山の神から授かるものとして、猟師たちは独特の習俗や信仰を伝承してきました。
第1節 熊を獲る人
第2節 熊を獲る
第3節 熊を使う
第4節 マタギの習俗
左:安産祈願に使われた熊の手(二戸歴史民俗資料館蔵)
右:熊を解体する猟師を描いた版画(村上市・旧山熊田中学校蔵)
第3章 狼との関わり
狼には特別の力があるとして信仰されてきました。また、鹿や猪から農作物を守る益獣として、人びとからあがめられました。狼を捕獲して、その部位を利用することは稀でしたが、人や馬を襲うこともあったために、害獣として駆除されていき、明治末に姿を消しました。
第1節 狼に願う
第2節 狼が襲う
第3節 狼を除く
左:獣の牙を使った祈とうの数珠(日月寺蔵、中山町立歴史民俗資料館蔵)
右:狼駆除に使った毒薬(二戸歴史民俗資料館蔵)
エピローグ 熊の行く末