三重県・伊勢平野の南部の明和町にある史跡斎宮跡。斎宮は飛鳥時代から南北朝時代にかけて、時の天皇が未婚の皇女を自らの代わりとして伊勢神宮の祭祀に仕えさえた斎王の宮殿とそれを支えた役所(官衙)の遺跡です。その斎宮が大きく変貌したのが奈良時代末期から平安時代はじめにかけての時期です。
 一方、古代において畿内の政権にとって東北経営の要であった多賀城も伊治公呰麻呂の乱後の再建に続き、城下の方格地割の整備が進められました。古代国家のすがたを考える上で重要な、この2つの遺跡の画期とその歴史的意義を探求する公開講座を開催します。

 
<参加申込にあたっての注意事項>

・新型コロナウイルス感染症の影響により、予定が変更になる場合があります。
・開催可否の判断が必要な場合もあるため、参加申込〆切を2月12日(土)15:00とします。
・講堂聴講希望の方は、感染症対策のため、マスクを着用してご参加ください。
・申込は電子申請方式で、先着順で行います。
・個人情報は、本講座に必要な範囲の目的にのみ利用するものですが、必要に応じて保健所等の公的機関に提供される場合があります。

 

<講座の内容>
・基調講演 「律令国家の変貌と斎宮・多賀城  -奈良時代末期・平安時代初期の社会的変容-」 東京大学名誉教授  佐藤  信

・基調報告Ⅰ 「伊勢斎宮の方格街区と近年の発掘調査成果」 斎宮歴史博物館調査研究課 大川 勝宏

・基調報告Ⅱ 「多賀城跡と城下の方格地割」 宮城県多賀城跡調査研究所 村上 裕次

・鼎談 「多賀城と伊勢斎宮 その変革からうかがえるもの」

 

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