宮城県多賀城跡調査研究所の研究員がそれぞれの専門分野の視点から、これまでの調査研究の蓄積を踏まえて、多賀城跡や古代東北地方の様子を伝え、地域の歴史文化を知っていただく講座です。


第1回 10月15日(土)
「多賀城の金属製品」 矢内 雅之

 多賀城跡では武器・武具類や農工具、建築金物など多様な金属製品が出土しています。今回は多賀城跡のどこでどのような製品が出土しているのかに着目し、そこから何がわかるか考えてみたいと思います。

「多賀城の鍛冶」 鈴木 貴生

 多賀城跡では鍛冶遺構や鍛冶に関係する遺物が出土しています。今回は、多賀城における鍛冶が、いつどのような場所で行われていたのか、発掘調査の成果から考えてみたいと思います。



第2回 10月29日(土)
「多賀城廃寺の鬼瓦を観察する」 初鹿野 博之

 多賀城から数多く出土する瓦の中でも、屋根の棟の端を飾る鬼瓦は数が少なく、工人の創意工夫が詰まった特別な瓦といえます。今回は多賀城廃寺跡から出土した鬼瓦を中心に、その特徴を細かく観察してみます。

「多賀城廃寺の土製品」 高橋 栄一

 多賀城廃寺跡からは多量の瓦や土器のほかに、塑像や泥塔、瓦塔などの土製品も出土しています。これらは寺院の施設内に安置されていたと考えられます。今回は瓦塔を中心に土製品の特徴を観察し、他遺跡の資料と比較しながら紹介します。


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