当館学芸職員が、日頃の調査・研究の成果についてお話しします。講座ごとに受講できます。(全7回)

 

<参加申込にあたって>

・新型コロナウイルス感染症の影響により、予定が変更になる場合があります。
・各回ごとにあるのボタンから事前申込みをお願いいたします。
・申込みは各回ごとに開催日の1ヵ月前(午前9時30分)から、電子申請方式で先着順で受け付けます。
・電子申請で申し込めない場合は、下記【お問い合わせ先】 へご連絡ください。
・個人情報は、本講座に必要な範囲の目的にのみ利用するものですが、必要に応じて保健所等の公的機関に提供される場合があります。

 

第1回 令和5年1月28日(土) 小林 直輝

東京都青梅市に位置する武州御嶽山では、「御師」と呼ばれる宗教者が現在も活動を続けています。
江戸時代から「家の仕事」として御師を務めてきた彼らは、どのように宗教者としての技能と意識を身に付けてゆくのでしょうか。
本講座では、御師たちが舞い継いできた太々神楽を事例の中心として、この問いについて考えます。

 

第2回 令和5年2月4日(土)   西松 秀記

民家は、所在する地域や住人の生業・経済力などの違いによって、建物のつくりに特徴があらわれます。
本講座では、間取りや構造、材料といった民家建築を楽しむための基礎知識を解説します。
また、近年調査を行った大崎市松山の民家について紹介します。

 

第3回 令和5年2月18日(土) 千葉 直樹

令和2年度春季特別展「宮城の復興と発掘調査展」は新型コロナウイルスの蔓延の影響で会期が半分になり、ご覧になった方も少ないと思います。復興事業に伴う遺跡の発掘調査を特集したこの特別展を振り返り、宮城の復興と発掘調査について一緒に考える機会にしていただいきたいと思います。

 

第4回 令和5年2月25日(土) 山口 貴久

東北地方にも数多く存在する古墳。実は古墳をつくるには、多くの労力と時間、そして専門的な知識を持った人々の存在が必要不可欠でした。
どのような人々が古墳の築造に携わっていたのか、古墳から発見される資料を通して迫ります。

 

第5回 令和5年3月4日(土)   小野 章太郎

東北地方の縄文社会について、主に石器石材流通の視点から、地域性や遺跡間変異等を捉え、人とモノの動きや、遺跡を残した地域集団について考えます。

 

第6回 令和5年3月11日(土)  相原 淳一

2011年3月11日に発生した東日本大震災を機に、津波を考古学から研究する方法は大きく進展しました。
今回は発表者が大震災以降、取り組んできた津波と考古学の研究について総括します。
津波の堆積物に関する知識の集大成を参加者のみなさんと共有することで、地域に貢献する発表としたいと思います。

 

第7回 令和5年3月18日(土)  山田 凛太郎

東北地方では過去10年の調査で、これまでイメージされてきた縄文時代の漁労が大きく変わってきています。
今回はマグロをキーワードとして、三陸の人々の暮らしや漁に迫っていきます。