当館学芸職員が、日頃の調査・研究についてお話しします。
第1回 12月14日(日) 柳澤 和明 「陸奥国府多賀城の万燈会(まんどうえ)」 【終了しました】
持統天皇、聖武天皇、孝謙天皇、空海、空也、白河上皇、藤原清衡、鳥羽法皇、平清盛、後白河法皇、源頼朝など日本史上の著名人が万燈会を行っています。陸奥国府多賀城では、915年前後に町並みの東・西境界で万燈会が行われました。この目的と意義を考えます。
第2回 平成27年1月11日(日) 滑川 敦子 「藤原道長と陸奥国」 【終了しました】
「この世をば…」の和歌に象徴されるように、摂関政治の全盛期を築いた藤原道長は、『御堂関白記』という日記をのこしました。実はこの日記には陸奥国に関する記事が多くみられます。本講座では、これらの記事から道長にとっての陸奥国について考えてみます。
第3回 平成27年1月18日(日) 古川 一明 「烽火(のろし)について」 【終了しました】
「のろし」は煙や炎で情報を伝達する古来の通信システムです。古代中国で体系化され、日本でも江戸時代まで利用されました。律令政府とエミシの苛烈な戦いが繰り広げられた古代東北地方で「のろし」はどのように配備されたのか。謎の多いその実態に迫ります。
第4回 平成27年1月25日(日) 須田 良平 「縄文人の不思議な道具」 【終了しました】
木の実や種、動物や魚を食料としていた縄文人は様々な道具を使って暮らしていました。遺跡からはたくさんの種類の道具が出土しますが、中には何に使ったのか分からない道具も多くあります。特に石器について、出土状況や素材など様々な観点から光を当てて考えます。
第5回 平成27年2月1日(日) 菊地 逸夫 「インカ・プレインカ -杉山コレクションのペルー資料-」 【終了しました】
当館所蔵の「杉山寿栄男コレクション」は、考古学・民俗学・美術史学の多岐にわたっています。アイヌ関係資料や埴輪を初めとする古墳時代資料が知られていますが、ペルーの古代遺跡から出土した遺物も含まれています。ここでは、それらの資料や入手した経緯などを紹介します。
第6回 平成27年2月15日(日) 芳賀 文絵 「色の保存科学」 【終了しました】
文化財にとって、色とは非常に大切な要素ですが、過去の色材が何かを調査するということは非常に難しいことです。本講座では色材がどのように使われてきたのかをご紹介すると同時に、どのように分析されているのかを、保存科学の視点からご紹介します。
第7回 平成27年3月8日(日) 村上 一馬 「狼と熊の獲り方 -江戸時代の記録から-」 【終了しました】
江戸時代、人びとは盛んに狼と熊を獲っていました。鉄砲はもちろんのこと、ヤリ、毒薬、ワナなども使っていました。捕獲方法を示した記録が弘前藩や盛岡藩には数多く残されており、その記録をもとにして江戸時代に行われていた狼と熊の獲り方を考えてみます。
第8回 平成27年3月15日(日) 西松 秀記 「古民家のみかた -県内の古民家を例に-」
宮城県内には、国の重要文化財に指定された民家が5棟あり、当博物館にも県指定の文化財である今野家住宅が移築・復元されています。本講座では、県内の指定文化財の民家を中心に、その特徴や間取り・構造の基礎知識など、古民家のみかたをご紹介します。