東大寺は仏教を通して国を安泰にすることを願って、聖武天皇によって奈良の都に建立されました。今日まで約1,300年の歴史があり、その間に二度も大仏・大仏殿をはじめ、多くの建物が焼失しています。しかし、いずれも、時の天皇や将軍、さらには日本全国の民衆の協力を得て、多くの歳月と費用をかけて復興を成し遂げました。
 講演会では数々の困難を乗り越えて今にいたる、東大寺復興の歴史を華厳宗管長・第222世東大寺別当、狹川普文師にお話いただきます。