当館学芸職員が、日頃の調査・研究の成果について、とっておきの解説をします。


第1回 平成30年12月9日(日) 森谷 朱 (終了しました)
「展示資料の保存処置」

 特別展が開催されるとき、資料が展示室に並ぶまで、博物館の裏側では一体何が行われているのか。今年度開催された特別展を中心にその裏側で行われた資料の保存処置についてわかりやすく解説します。

第2回 平成30年12月16日(日) 笠原 信男 (終了しました)
「法印神楽と宗教」

 法印神楽は江戸時代に修験者等が神楽組を編成して行ったものがもとになっています。そこには「古事記」や「日本書紀」に出ていない神も登場します。今回は神楽の神々及び演じる舞台を通して、法印神楽の基盤にある神道、仏教、修験道などの宗教について考えます。

第3回 平成31年2月3日(日) 山口 貴久 (終了しました)
「古代刀の世界-出土刀剣類を中心として-」
 古墳時代後期から登場する鉄刀に、柄や鞘に装飾を施した装飾付大刀というものがあります。権威の象徴ともいわれる装飾付大刀は東北地方でも古墳などから数多く出土しています。それらの刀の概要や、さまざまな刀の種類を紹介し、「どのような機能なのか」「どのような人が使用したのか」などを考えていければと思います。

第4回 平成31年2月10日(日) 相澤 秀太郎 (終了しました)
「なぜ多賀城碑には『靺鞨国』が刻まれているのか」

 明治時代以降、多くの学者が解明しようと試みた多賀城碑「靺鞨国」の謎。なぜ多賀城碑には「靺鞨国」が刻まれているのでしょうか。いまだ解明されていない古代史上の難問について皆さんと一緒に考えます。

第5回 平成31年3月3日(日) 小谷 竜介 (終了しました)
「手仕事の技を繋ぐ」
 工芸品を生み出す技術。非常に高い技術を用いてものを作るイメージがありますが、高い技術とはどのようなものなのでしょうか。工芸品といっても、その指す範囲は幅広いものがあります。そこでの技術の多様性を探り、その継承について考えます。


第6回 平成31年3月10日(日) 千葉 直樹 (終了しました)
「東北地方の土偶」
 土偶は、縄文時代に粘土で人をかたどり素焼きした像です。縄文時代の祈りや信仰の象徴となる道具として古くから注目されてきました。縄文時代の初期から終焉まで作られ続けた土偶の特徴について、当館所蔵資料を中心に紹介します。
 
第7回 平成31年3月17日(日) 千葉 正利 (終了しました)
「みちのくの金-北上山地を中心に-」
 古代から産金の地としてしられたみちのく。そのなかでも、多くの産金地を抱える北上山地。なぜ北上山地で金が採れたのか、どのような方法で採掘されていたのかなど、みちのくの金についてお話させていただきます。