諸国名所百景(部分)二代広重
四方を海に囲まれた日本列島に住むわたしたちは,古くから海とのかかわりを持ち,多くの恵みを海から授かってきました。「クジラ」もそうした授かり物のひとつで,その歴史は長く,古くは縄文時代まで遡ることができます。なかでも,宮城県は近代捕鯨の中心的基地をかかえ,クジラとのかかわりの深い地域でした。
「クジラ」は,ある時は食料として,ある時は祭の主役として,またある時は芸術の対象として私たちの暮らしの中の様々な場面にあらわれます。
この展示では,日本人とクジラのかかわりを「クジラ文化」と捉え,それを紹介します。
開催期間 | 2016年10月8日(土)~12月4日(日) |
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開館時間 | 9:30~17:00(発券は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(ただし,10月10日は開館),10月11日(火) |
観覧料金 | 一般800円(700円),シルバー700円(600円),小・中・高校生300円(200円) |
割引券 | 主催 | 東北歴史博物館 |
後援 | 多賀城市/多賀城市教育委員会/多賀城市観光協会/多賀城・七ヶ浜商工会/TBC東北放送/仙台放送/KHB東日本放送/ミヤギテレビ/朝日新聞仙台総局/毎日新聞仙台支局/読売新聞東北総局/産経新聞社東北総局/エフエム仙台/宮城ケーブルテレビ |
共催 | 河北新報社/NHK仙台放送局 |
関連行事 | 【展示解説】 |
第1章 生物としてのクジラ
クジラが陸上に住む動物から進化した歴史とともに現世のクジラの分類や種類について紹介します。
パキケトゥス(複製):太地町立くじらの博物館
第2章 捕鯨の歴史
貝塚から出土した鯨類の骨や捕鯨に使われた石器,鯨骨を利用した道具や日本各地で行われていた古式捕鯨の様子をご紹介します。またノルウェー式捕鯨や南氷洋への母船式捕鯨の様子など近代捕鯨の様子もご紹介します。
左:唐津小川島周辺で使われたモリ:勇魚文庫
右:イギリスの捕鯨の様子:勇魚文庫
第3章 クジラの利用
古代から現代までの鯨の食文化や特色ある料理などを紹介するほか,「棄てるところがない」と言われた鯨の幅広い利用方法を紹介します。
左:昭和27年頃の学校給食(復元):埼玉県学校給食歴史館
右:からくり人形(復元):太地町立くじらの博物館
第4章 描かれるクジラ
各地に残るクジラに関する祭りや信仰を紹介するとともに,クジラを題材とした美術品や書籍等を紹介します。
左:土鈴:個人
右:マイワイ:館山市立博物館