再現されるラスコー洞窟壁画の展示イメージ
隠れた線刻がライトで浮かび上がる!
今から2万年ほど前、フランス南西部のヴェゼール渓谷にある洞窟に、躍動感溢れる動物たちの彩色画が描かれました。そこはラスコー洞窟、壁画を描いたのはクロマニョン人です。ラスコー洞窟の壁画は、彼らが描いた数ある壁画の中でも色彩の豊かさや、技法、そして600頭とも言われる描かれた動物の数 と大きさなどが格別に素晴らしく、1979年に世界遺産に登録されました。壁画を保存するため、洞窟は現在非公開となっていますが、その魅力を広く人々に知ってもらうべく、フランス政府公認のもと制作され世界巡回している展覧会が「LASCAUX INTERNATIONAL EXHIBITION」です。 世界各国で人気を博しているこの巡回展に日本独自のコンテンツを加えた特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」が国立科学博物館に続き、2017年春に、いよいよ東北歴史博物館で開催されます。 本展では、謎に包まれたラスコー洞窟の全貌を紹介するとともに、1ミリ以下の誤差の精度で再現した実物大の洞窟壁画展示によって、研究者ですら入ることができない洞窟内部の世界を体験することができます。また、クロマニョン人が残した芸術的な彫刻や多彩な道具にも焦点をあて、2万年前の人類の豊かな創造性や芸術のはじまりを知る旅にご案内いたします。
開催期間 | 2017年3月25日(土)~5月28日(日) |
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開館時間 | 9:30~17:00(発券は16:30まで) |
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休館日 | 毎週月曜日(ただし,5月1日は開館) |
観覧料金 | 一般1,500円,シルバー・学生1,400円,小・中・高校生600円 |
割引券 | 主催 | 東北歴史博物館、TBC東北放送、河北新報社、毎日新聞社 |
後援 | 外務省、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、多賀城市、多賀城市教育委員会、 |
関連行事 |
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1章 衝撃の発見、壁画の危機、そして閉鎖
地元少年らによる偶然の発見から、多くの見物客が訪れたことによる洞窟環境の悪化。そして壁画を後世に残すために閉鎖されたラスコー洞窟の歴史を、当時の写真資料などでたどります。
2章 よみがえるラスコー洞窟
フランス政府は保全のため閉鎖されたラスコーの壁画の復元製作を始めました。技術革新が生んだ復元方法を紹介、1/10サイズの模型で洞窟全体の構造について解説します。
3章 洞窟に残されていた画材、道具、ランプの謎
ラスコー洞窟の内部からは、クロマニョン人が使った画材や暗闇を照らすためのランプなど様々な遺物が発見されています。世界初公開を含むラスコー洞窟から発見された貴重な遺物を紹介します。
4章 ラスコー洞窟への招待
実物大で再現された精巧な洞窟壁画が出現。現在は入ることができない洞窟内部を体感いただき、クロマニョン人が描いた最高傑作を間近でお楽しみください。
5章 ラスコーの壁画研究
ラスコーの壁画について、フランスで製作された映像やゲームを使って解説。また当時の動物を紹介し、壁画のモチーフに迫ります。あわせて調査研究の歴史なども紹介します。
6章 クロマニョン人の世界:芸術はいつ生まれたのか
フランスの国立博物館が所蔵する実物資料の数々を一挙公開。壁画だけではない、クロマニョン人の芸術世界を紹介します。日本限定の特別コーナーです。
7章 クロマニョン人の正体:彼らはどこから来たのか
ホモ・サピエンス(新人)はアフリカで進化し、5万年前以降に世界中へ大拡散したことがわかってきました。最新の研究に基づいて、謎に包まれたクロマニョン人の正体を解き明かします。
8章 クロマニョン人がいた時代の日本列島
ヨーロッパを舞台に、ラスコーの壁画などの傑作を残したクロマニョン人。では同じ頃に日本列島へやってきた祖先たちは、どのような創造性を発揮したのでしょうか?その答えを示します。