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特別展示室 展示案内

東北各地の無形の文化財

東北各地の祭礼や芸能,伝統技術といった無形の文化財を,映像で紹介します。

上映期間

中央ロビー上映

 令和6年4月~令和7年3月 「村境の神々-人形が身に託した祈り-」

 ※通年での上映となります。

 

映像展示室上映

 ①令和6年4月 「小迫の延年~春をめでる野の舞い~」

 ②令和6年5月~7月 「正藍染~千葉まつ江の技~」

 ③令和6年8月~10月 「雄勝硯」

 ④令和6年11月~令和7年1月 「柳沢の焼け八幡~小正月の訪れ者~」

 ⑤令和7年3月 「小迫の延年~春をめでる野の舞い~」

 ※①~⑤は時期ごとに入れ替わります。 

休館日

毎週月曜日(月曜日祝日・休日の場合は翌平日)

 

〇中央ロビー上映 

「村境の神々-人形神に託した祈り-」

上映期間:令和6年4月~令和7年3月

 東北各地には、村境にワラ製の神様をまつる行事が多くあります。                    

 かつて人々は、災いは街道を通り、村の外からやってくると考えられていました。人々が、村を災いから守ってほしいという願いを込めて、ワラ製の神様を村境に立たせたり、川に流したり、焼いたりする様子を見ることができます。

 

◎映像展示室上映

 

①「小迫の延年~春をめでる野の舞~」

 

上映期間:令和6年4月、令和7年3月

上映時刻:毎時00分、15分、30分、45分

 延年とは中世、寺院の僧侶が儀式の後に演じた芸能のことで、長寿を祝い、その年の災いを除こうという願いが込められたものです。現在宮城県の北部、金成町小迫地区にある白山神社で、4月の第1日曜日に催されます。優雅な中にも親しみやすい舞が披露され、中世に花開いた芸能の面影がしのばれます。

 

 

②「正藍染~千葉まつ江の技~」

 

上映期間:令和6年5月から7月

上映時刻:毎時00分、20分、40分

 正藍染は自分たちが使うために藍を育てて、染めるという古い藍染の技法を現在に伝えています。宮城県の山間部に広く伝わる農閑期の女性の仕事でしたが、時代とともに失われつつありました。宮城県栗原市栗駒文字の千葉あやの氏(明治23年~昭和55年)の持つわざが注目され、昭和30年に国の重要無形文化財の保持者に認定されました。そのわざは娘のよしの氏(明治42年~平成21年)、よしの氏の義理の娘のまつ江氏(昭和5年~令和5年)へと伝えられました。

 

 

③「雄勝硯」
  

上映期間:令和6年8月から10月

上映時刻:毎時00分、15分、30分、45分

 石巻市雄勝町で産出する粘板岩は雄勝石として知られています。この石材は硯、屋根に葺くスレート瓦、学習用の石板などに使われてきました。雄勝硯の歴史は古く、伊達政宗に献上したとされ雄勝には藩の御用を勤める硯職人がいました。明治時代以降も硯製作は行われ、戦後は特に児童向けの硯の生産が盛んになり、昭和30年頃には雄勝に200人以上の硯工人がいました。平成23年の東日本大震災では大きな打撃を受けましたが、現在は硯のほかに新たな商品として盃などが開発されています。

 

 

④「柳沢の焼け八幡~正月の訪れ者~」

 

上映期間:令和6年11月から~令和7年1月

上映時刻:毎時00分、15分、30分、45分

 加美町宮崎地区柳沢集落に伝わる火難除け、家内安全、五穀豊穣を祈る小正月行事です。1日目はお昼頃から八幡神社の前で竹と藁を用いた「御小屋」と、12束の藁を繋いだ「燈籠」の準備を行い、夕方に「燈籠」を燃やして新年の月々の吉凶や天候を占います。2日目は午前2時頃から集落の男達が神様になるために酒を酌み交わします。午前4時頃から男たちは腹帯姿にツマゴワラジを履き、八幡神社へ参拝して集落の家々を廻ります。午前6時頃に御小屋を勢いよく燃やして新年の作柄を占います。