「原田甲斐は無言で伊達安芸を切り付けた」(蜂屋紀二冊之内抜書より)
伊達騒動は,江戸時代前期に仙台藩で発生した御家騒動です。御家騒動とは,藩内で生じた政争であり,伊達騒動は御家騒動の中でも山本周五郎の『樅の木は残った』などの小説や芝居・テレビドラマで取り上げられて,特に有名になっています。
当館所蔵の涌谷伊達家文書は宮城県図書館より移管されたもので,遠田郡涌谷(宮城県涌谷町)の領主であった同家に伝わった文書群です。涌谷伊達家は,一門と呼ばれる最上位の家格に属し,約二万二千石の所領を持つ,藩内きっての重臣でした。同家に伝わった文書群は総数約五千八百点に及ぶものですが,このうち伊達騒動関係の文書は,伊達安芸宗重を始めとする騒動関係者の書状・文書等を含み,騒動の全貌を伝えるものとなっています。
この展示では,涌谷伊達家文書の中から,騒動と深く関わる文書を紹介し,事件の一端に触れていきたいと思います。
開催期間 | 2015年11月10日(火)~12月20日(日) |
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開館時間 | 9:30~17:00(発券は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌平日) |
観覧料金 | 常設展観覧券で御覧になれます。 |
主催 | 東北歴史博物館 |