かつて、村々では家族の衣装は機(はた)を織ってまかなっていました。織った木綿や麻の布は草や木で手染めしたほか、村の染物屋で文様を染めてから衣服に仕立てました。
布に模様・文様をつけるにはさまざまな方法がありますが、あらかじめ文様を彫り込んだ型紙を用いる型染めは多様な文様から好きなものを選べるため、衣料の染めとして最も一般的でした。
型紙は、数枚の手すき和紙を柿渋で貼り合わせた紙に文様を彫り込んで作ります。伊勢・京都・会津など特定の産地で作られ、型売り商人によって各地の染物屋に販売されました。
今回の展示では、江戸時代後期から明治時代中期にかけて登米市米山町で染物屋を営んでいた新田家に伝わる染め用の型紙の中から、衣料に用いられた伝統的な文様を紹介します。
開催期間 | 2010年10月5日(火)~2011年10月2日(日) |
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開館時間 | 9:30~17:00 (入場は16:30まで) |
休館日 | 毎週月曜日 (祝日の場合はその翌日) |
観覧料金 | 無料 |
主催 | 東北歴史博物館 |