2011年に未曾有の被害をおこした東日本大震災は,地域に根ざした文化財にも大きな被害をもたらしました。文化財保存修復学会は,被災地支援の観点から,研究対象とする文化財に着目し,東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援委員会の構成団体のひとつとして,文化財レスキュー事業に参加し,多くの学会員が被災地に赴いて文化財の救出・一時保管・応急措置の作業に携わってきました。また,劣化損傷が著しく,本格的な保存修復処置が必要な文化財については,その文化財の保存修復を専門とする会員を派遣し,修復設計を実施するなどの支援もあわせて展開しています。これら一連の支援活動は,文化財保存修復学会が阪神・淡路大震災以降,災害対策調査部会を設置し,被災した文化財の支援活動を20年にわたって実践してきた経験に裏打ちされたものです。
本シンポジウムでは,東日本大震災で文化財レスキューされた被災文化財の「その後」に注目します。ここでは,文化財レスキューされた多くの文化財が地域復興にどのように関わりをもっているのか,あるいは地域再生のためにどのように活用されるべきなのかについて参加者の方々とともに考えます。
開催日 | 平成27年12月19日(土) |
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時間 | 13:00~16:25(開場12:00) |
場所 | 3F 講堂 |
定員 | 280名 |
参加費 | 参加費無料 |
主催/共催 | 主催:一般社団法人 文化財保存修復学会 |
事前申込が必要です。下記事項を記入の上,EメールもしくはFAXでお申し込みください。
1 氏名(ふりがな)
2 連絡先住所
3 電話番号
4 FAX番号
5 Eメールアドレレス
6 所属(勤務先又は学校名)
FAX:022-368-0109(東北歴史博物館学芸部 小谷あて)
E-mail:thm-service@pref.miyagi.jp
※Eメール,FAXのご利用ができない場合はお問い合わせください。
TEL:022-368-0106
1 対談
「未来へ伝える文化財防災」 講師 宮城学院女子大学学長 平川 新氏
前九州国立博物館副館長 森田 稔氏
2 講演
■「地域歴史資料と災害対策~宮城歴史資料保全ネットワークの取組から考える~」 東北大学 天野真志氏
■「被災文化財を伝える~宮城県の現状と東北歴史博物館の取り組み~」 東北歴史博物館 小谷竜介氏
■「文化財防災ネットワークの構築を目指す」 東京国立博物館 和田 浩氏
3 パネルディスカッション
「東日本大震災で被災した文化財を考える」
コーディネーター:国立民族学博物館 日髙真吾氏
パネラー:東北大学 天野真志氏/東北歴史博物館 小谷竜介氏/東京国立博物館 和田 浩氏