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東北歴史博物館 平成22年度特別展
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[PDF/848KB]
多賀城・大宰府と古代の都 タイトル
 多賀城は奈良時代の神亀元(724)年に陸奥国府としてだけでなく、陸奥・出羽両国を広域に治める按察使の府と軍事を司る鎮守府として設置され、奈良・平安時代の東北地方の政治・軍事・外交の中心として重要な役割を果たしてきました。その多賀城の発掘調査が今年で50周年をむかえます。
 今回の特別展では、長年の調査研究によって明らかになった古代多賀城の姿を紹介するとともに、東の多賀城に対し、西日本における地方政治の拠点であった大宰府、そして当時の都であった平城京・長岡京・平安京の様子について、各地の貴重な考古・歴史資料を網羅して紹介します。
開催日・観覧料などを見る  関連行事を見る  展示概要や主な展示品を見る

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開催概要
開催期間 平成22年9月4日()~10月24日(
開館時間 9:30~17:00 (入場は16:30まで)
休館日 9月6日(月)、9月13日(月)、10月12日(火)、10月18日(月)
観覧料金 一般800円(700円) シルバー:700円(600円)
高校生300円(240円) 小・中学生100円(80円)
*シルバーは、昭和20年12月31日以前に生まれた方が対象となります。
 生年月日のわかるもの(健康保険証、自動車運転免許証など)をお持ちください。
*(  )内は、20名様以上の団体料金
*上記観覧料にて、常設展示もご観覧いただけます。
<お知らせ>
当ページから割引券を印刷し、当日ご持参いただきますと、団体料金で観覧いただけます。(1枚で1グループ使用できます) 割引券はコチラ [PDF/152KB]
 (注)他の割引との併用はできません。
共通観覧券 一般・シルバー1,000円
*本特別展と多賀城市開催の「発掘された日本列島2010」展を観覧できます。
(会期:9月14日・火~10月11日・月/祝、場所:多賀城市埋蔵文化財調査センター)
                                         (多賀城市文化センター内)
<発売箇所>
藤崎、仙台三越、ローソンチケット(Lコード:23000)、
史都多賀城観光案内所(JR仙石線多賀城駅内)、宮城県庁および県合同庁舎売店、
東北歴史博物館・宮城県美術館ミュージアムショップ
<発売期間>
7月17日(土)~10月3日(日)
 ※東北歴史博物館ミュージアムショップは10月11日(月・祝)まで





主   催:東北歴史博物館

共   催:宮城県多賀城跡調査研究所 多賀城市 多賀城市教育委員会 河北新報社 NHK仙台放送局

特別協賛:東北電力 七十七銀行 東洋刃物株式会社

後   援:文化庁 一般社団法人日本考古学協会 宮城県考古学会 (財)宮城県文化財保護協会
       多賀城市観光協会 多賀城・七ヶ浜商工会 NPOゲートシティ多賀城 東北放送 仙台放送
       ミヤギテレビ 東日本放送 Date fm ケーブルテレビマリネット 朝日新聞仙台総局
       毎日新聞仙台支局 読売新聞東北総局 産経新聞社東北総局 東奥日報社 岩手日報社
       岩手日日新聞社 秋田魁新報社 山形新聞社・山形放送 福島民報社 福島民友新聞社


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特別展 関連行事

記念講演会・シンポジウム「多賀城と大宰府」

開 催 日・会 場 平成22年9月5日()13:00~17:00・当館3階 講堂 定員:先着300名
入場無料・事前参加申し込み等不要
記 念 講 演 「大宰府・多賀城と古代の都」
佐藤 信氏
 (東京大学大学院人文社会系研究科教授)
シンポジウム 基調報告杉原敏之氏(九州歴史資料館)・吉野 武氏(宮城県多賀城跡調査研究所)
コーディネーター今泉隆雄氏(東北大学名誉教授)
パネリスト
進藤秋輝氏(前東北歴史博物館長)・佐藤 信氏杉原敏之氏吉野 武氏


多賀城跡調査50周年記念フォーラム「よみがえる北の都~多賀城に生きた人々~

開 催 日・会 場 平成22年9月23日(木・祝)13:00~16:00
会場:多賀城市文化センター大ホール(多賀城市中央二丁目27-1) 定員:1,000名
入場無料・事前申し込みの方を優先してご案内します。
<申し込み方法>
・「多賀城フォーラム参加申込」と明記し、「郵便番号・住所・氏名(ふりがな)・電話番号・
 参加人数」を記入の上、FAX・郵送(官製ハガキ)・Eメールでお申し込み下さい。
・申し込み先:〒985-0862 宮城県多賀城市高崎1-22-1
         宮城県多賀城跡調査研究所 研究班
         FAX:022-368-0104
         E-mail:tagajo_labo★pref.miyagi.jp(送信の際は★を@にして下さい)
          (※当館とは申込先が異なりますのでご注意下さい
・申込締切日:9月15日(水)必着 
※定員に達したため、申込受付は終了しました。
・その他、詳しいことについてはコチラ[PDF/2.1MB]をごらんください。
基 調 講 演 「北の炎(ほむら)」:高橋克彦氏 (作家)
コーディネーター
およびパネリスト
コーディネーター進藤秋輝氏(前東北歴史博物館長)
パネリスト
菊地健次郎氏(多賀城市長)・熊谷公男氏(東北学院大学教授)・
        高橋克彦氏(作家)・平川 南氏(国立歴史民俗博物館長)


○特別展示解説

開 催 日・会 場 平成22年9月5日()、9月12日()、9月19日()、9月26日()、
10月3日()、10月10日()、10月17日()、10月24日(
11:00~12:00・当館1階 特別展示室
特別展観覧料が必要です。
事前の参加申し込み等は必要ありませんので、お気軽にご参加ください。

○多賀城跡巡り
開 催 日・会 場 平成22年9月5日()、9月12日()、9月19日()、9月26日()、
10月3日()、10月10日()、10月17日()、10月24日(
13:30~15:00・当館1階 エントランスホール集合
参加無料、事前参加申し込み等不要

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展示概要          

<展示構成>

プロローグ 多賀城の発掘 (50年にわたる発掘調査)

   展示資料…
「仙台城古城」宮城県図書館)、多賀城古址図・昭和35年史蹟多賀城跡平面図・
          多賀城跡出土第1号漆紙文書・第96号文書計帳断簡・日本最古「かな」漆紙文書など



第一部 多賀城とは 
(発掘からわかった古代多賀城の姿)


 ① 陸奥国の始まり
   多賀城の創建に先立って陸奥国内に律令国家が設置した、多賀城に先行する施設について。

   展示資料…郡山遺跡畿内産土器、関東系土器、奈良三彩小壺蓋、定規木簡、
          軒瓦(仙台市教育委員会)、名生館遺跡軒瓦、関東系土師器、墨書土器「玉厨」 など

 ② 多賀城の構造
   これまでの発掘調査で解明された多賀城の構造と、内部に設けられたさまざまな施設の変遷、
   さらには、最近の調査で明らかになった城外に広がる街区の様子について。

   展示資料…多賀城碑複製、多賀城政庁跡軒瓦Ⅰ期~Ⅲ期、鬼面鬼瓦、墨書土器「大垣」、
          大畑地区蕨手刀、丸木弓、市川橋遺跡奈良三彩小壺蓋、花卉双蝶八花鏡、横笛 など

 ③ 多賀城に関連する施設
   多賀城を支えた周辺の施設について、多賀城の建物に瓦を供給した窯跡や、多賀城と一体となって
   東北地方の経営にあたった陸奥国北部の城柵や出羽国の施設について。

   展示資料…日の出山、木戸瓦窯跡出土瓦、下伊場野窯跡瓦
          秋田城跡木簡、墨書土器、鉄製鍔釜、漆紙文書(秋田城跡調査事務所)
          胆沢城跡漆紙文書、木簡、軒瓦、鬼瓦、墨書土器(奥州市埋蔵文化財センター)
          払田柵跡墨書土器(払田柵調査事務所)、志波城跡墨書土器(盛岡市遺跡の学び館)、
          徳丹城出土木製冑・墨書土器(矢巾町教育委員会) など



第二部 多賀城の機能 (古代多賀城の果たした役割)

 ① 多賀城の政治
   律令国家による東北地方の政治の拠点として、多賀城で役人たちによっておこなわれた文書行政や
   儀式の遂行について。

   展示資料…多賀城跡出土円面硯、付札木簡、刀子、官人執務風景人形、算木、習書木簡、
          国府厨印(鼻節神社)、黄金山産金遺跡出土瓦(涌谷町教育委員会)、天平銘文字瓦(個人)、
          田道町遺跡木簡(石巻市教育委員会) など

 ② 多賀城と祭祀
   多賀城と同時期に建てられた付属寺院としての多賀城廃寺の存在や、距離的には少し離れるが
   陸奥国分寺などの仏教寺院の存在について。また多賀城周辺でおこなわれたさまざまな律令的
   祭祀について。

   展示資料…多賀城廃寺跡鬼瓦、泥塔、陶塔、塑像、墨書土器、陸奥国分寺跡五重塔擦管、
          陸奥国分寺跡軒瓦(東北大学)、山王遺跡・市川橋遺跡人面墨書土器、人形、馬形、
          卜骨、呪書墨書土器、木簡、灯明皿 など

 ③ 多賀城と軍事
   蝦夷との戦いの拠点としても重要な役割を果たした様子。陸奥国現地から集まる軍団兵士の存在や、
   隣国出羽国、さらには関東から派遣されてきた鎮兵等の存在について。

   展示資料…多賀城跡蕨手刀、丸木弓、鉄鏃、兵制関連木簡、大住団木簡(大崎市教育委員会)、
          軍団兵士人形、従軍兵士人形復元(まほろん)、伊治城跡弩機(栗原市教育委員会)、
          鹿の子C遺跡墨書土器、鉄鏃、小札(石岡市教育委員会) など

 ④ 多賀城と南北交流
   貢物や賜物といった形態を取りながらおこなわれた、中央政府と東北地方北部の蝦夷・夷狄、
   さらには北方の人々と多賀城や城柵を拠点としての物的交流について。

   展示資料…海獣皮複製、鷲羽、昆布(北海道開拓記念館)、アザラシ剥製、中半入遺跡、寺里Ⅱ遺跡、
          平沢Ⅰ遺跡琥珀玉製品(久慈市教育委員会)、長根Ⅰ遺跡和同開珎、鉄刀、
          ガラス玉(宮古市教育委員会)、猫谷地古墳群和同開珎(北上市教育委員会)、
          山根前横穴墓玉類、白地横穴墓玉類(登米市教育委員会)、
          鳥谷崎古墳群帯金具(栗原市教育委員会)、湯ノ沢F遺跡帯金具・帯石具、鉄刀
          (秋田市教育委員会)、平城京跡木簡(奈良文化財研究所) など



第三部 大宰府 (西の政治・軍事・外交の拠点施設)

 ① 大宰府の構造
   四神相応の地ともいわれる好適な場所に、大野城や水城、観世音寺と一体的な施設として築かれた
   大宰府の建物・施設について。特に8世紀前半には築かれた朝堂院形式の壮麗な政庁について。

   展示資料…大宰府跡鬼瓦、文様、軒瓦、政庁中門南門地鎮具、観世音寺文字瓦、墨書土器、
          新羅金銅仏(九州歴史資料館) など

 ② 大宰府の政治と軍事
   西海道諸国を統括する政治拠点としての役割の様子と、大陸との間に軍事的緊張状態が生じたときに
   九州を守衛するため築かれた大宰府周辺の施設について。

   展示資料…大宰府跡土馬、人形、墨書土器、呪符土器、白玉帯、唐三彩枕、遠賀団印、
          御笠団印、兵士木簡、紫草木簡、水城墨書土器、水城木樋かすがい、鉄斧、
          大野城跡鬼瓦、地鎮具、鉄製軸受金具、墨書土器、刻書木柱(九州歴史資料館) など

 ③ 大宰府の外交
   大宰府の北、遣唐使や大陸からの来客を応接する拠点として海岸部に設けられた鴻臚館の存在と、
   遣唐使がもたらしたさまざまな渡来品について。

   展示資料…青磁褐彩双耳壺、青磁陶器合子、青磁褐彩水注、青磁鉢、黄釉褐彩貼花水注、
          イスラム陶器、イスラムガラス瓶、唐三彩盤、唐三彩印鼻鴛鴦文陶枕、奥州産砂金、
          青緑釉陶枕、陶質土器樽形瓶、ちゅうぎ、木簡(福岡市埋蔵文化財センター)、
          紫紙金字金光明最勝王経、遣唐使招来品復元(九州国立博物館)、
          鴻臚館跡出土軒瓦、遣唐使船模型(福岡市博物館) など



第四部 平城京 (日本の本格的律令国家の政治・文化の拠点都市)

 ① 平城京の構造
   平城京の発掘調査から判明した、平城宮、街区、道路、水路、宅地などの施設建物の様子について。

   展示資料…平城宮跡建築道具、ものさし、鬼瓦、中央区および東区大極殿仕様軒瓦、三彩鬼瓦、
          緑釉、柱根高御座復元模型(奈良文化財研究所) など

 ② 平城京の政治
   平城宮内の各所でおこなわれた律令政治の様子と、それを支えた全国各地から集積する物資、働く官人、
   技術者集団の存在について。

   展示資料…平城宮跡役所名墨書土器、硯、水滴、隼人盾復元、付札木簡、和同開珎、和同開珎鋳型、
          萬年通寶(奈良文化財研究所)、秤の錘(奈良市埋蔵文化財センター) など

 ③ 平城京の祭祀
   平城京の水辺や街路でおこなわれた律令的祭祀の存在、鎮護国家思想にもとづいて平城宮内に
   建てられた寺院の存在について。

   展示資料…祭祀土器、あやつり人形、鉄製人形、銅製人形、地鎮具、土馬、鏡、胞衣容器、
          冨本銭、祭祀用鈴(奈良文化財研究所)、大安寺跡墨書土器、唐三彩陶枕、奈良三彩、
          西大寺跡イスラム陶器、東堀河跡祭祀土馬、人形、墨書土器(奈良市埋蔵文化財センター)
          など

 ④ 平城京に住む貴族のくらし
   さまざまな人々が暮らす平城京において、特に上級貴族である長屋王にスポットをあててその暮らしの
   様子について。

   展示資料…長屋王家木簡、天平貴族人形復元、腰帯金具、木靴(奈良文化財研究所) など

 ⑤ 平城京の文化
   正倉院に残された奈良時代の宝物を明治や昭和の名工が忠実に復元した資料の数々から、当時の
   先進的な文化の様相について。

   展示資料…正倉院宝物復元模造黄金瑠璃鈿背十二稜鏡、白地密陀絵盆、天平筆、籠箱、
          漆形絵花形皿、蘇芳地金銀絵箱、鳥毛立女模写屏風(奈良女子大学)、
          正倉院宝物復元模造螺鈿箱、金銀鈿荘唐太刀、螺鈿槽箜篌、白檀八角箱、
          粉地彩絵八角几、紫檀木画箱(宮内庁正倉院事務所) など



第五部 長岡京・平安京 (律令政治の改革をめざすとともに、征夷事業が遂行された時の都)

 ① 長岡京の構造
   桓武天皇によって律令政治の立て直しをめざして遷都がおこなわれ、古代陸奥国にとって重要な
   位置づけとなる三十八年戦争がおこなわれた時の都について。

   展示資料…難波宮転用重圏文軒丸、軒平瓦、南都七大寺式鬼瓦、長岡京式軒丸、軒平瓦、造営工具
          (向日市文化資料館) など

 ② 長岡京の祭祀
   たびかさなる政情不安から逃れるために、都の内部および周辺ではさまざまな祭祀が執り行われた様子
   について。

   展示資料…鉄製人形、墨書土馬(向日市文化資料館)、
          水垂遺跡出土人面墨書土器、土馬ミニチュア竃、人形(京都市考古資料館) など

 ③ 平安京の構造
   長岡京遷都からわずか10年で、自然災害の少ない場所へ都が移され、その構造にはこれまでにない
   特徴もみられる。また移転に際しては多くの部材がこれまでの都から転用されていたことについて。

   展示資料…平安宮豊楽殿跡出土緑釉軒丸瓦、軒平瓦、鬼瓦、鳳凰文鴟尾塼、軒先飾金具
          (京都市文化財保護課)、旧都搬入瓦(京都市考古資料館) など

 ④ 平安京の政治と経済
   平安京遷都当初は積極的な征夷事業が遂行された。さらに都では市を拠点として活発におこなわれた
   経済活動の様子について。

   展示資料…桓武天皇画像(東京大学史料編纂所)、平安京西市独楽、緑釉香炉、埋納銭、緑釉陶器、
          皇朝十二銭(京都市考古資料館) など

 ⑤ 平城京の祭祀
   平安京の時代になっても人々の心の中にはさまざまな不安があり、それを取り除くためにおこなわれた
   独特の祭祀について。

   展示資料…平安京左京出土人形、陶製座像(京都市考古資料館) など





<主な展示品>   展示資料一覧はコチラ[PDF/310KB]

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漆紙文書(計帳) 重要文化財 多賀城碑 鬼瓦(重要文化財)
漆紙文書(計帳)
特別史跡 多賀城跡出土
東北歴史博物館蔵
重要文化財 多賀城碑 重要文化財 鬼瓦
大宰府政庁跡出土
福岡県立アジア文化交流センター蔵
重要文化財 多賀城碑 黒柿蘇芳地染金銀山水絵箱(正倉院宝物復元模造) 緑釉軒丸瓦(重要文化財)
重要文化財 木簡
平城宮跡出土
奈良文化財研究所蔵

黒柿蘇芳地金銀山水絵箱
(正倉院宝物復元模造)
奈良女子大学古代学学術研究センター蔵
重要文化財 緑釉軒丸瓦
平安宮豊楽殿跡出土
京都市文化財保護課蔵




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