後期展示 12月1日から平成19年2月4日まで

職人のしごと 現在くらしに必要なものはそのほとんどが工場で大量生産されています。したがってその製造過程を見ることは少なくなっています。しかし、ほんの少し前までは「職人」と呼ばれる人々によって身近なところで手づくりされていました。

わたしたちのくらしの中の品々は、職人と呼ばれる人々の手仕事によってつくり出されていました。職人は使い手が欲しいものを、身近な素材を巧みに加工してつくり、自ら販売も行いました。買い手から見れば、つくった人の顔が見え、商品を安心して購入することができました。しかし、現在では、ほとんどの品々が工場で大量生産され、一部の仕事のぞくと、手仕事でものをつくる職人の姿を見ることは少なくなってきました。

資料の見どころ
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落雁はこの木型に材料をつめてつくっていました。
つめる部分ごとに色を変え、色彩豊かな落雁をつくりました。木型はサクラやカシなどの堅い木でつくられました。形には松・竹・梅など、祝儀やお茶うけ用のものや、蓮華の花など法事用のものがあります。このほかにもいろいろの形の木型があり、当館にも多数所蔵されています。さあどんな形の木型があるかな。

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職人さんの代名詞になっている「鍛冶屋さん」。今ではもうほとんど見ることができなくなりました。「鍛冶屋さん」では火床にある木炭にフイゴで風を送り高温にして、そのなかに材料となる鉄を入れ熱し、軟らかくなった鉄をハシで掴んで金床にのせ、鎚で叩いて形を整えながらさまざまな道具をつくりだしました。今回の展示では、それらの道具が働いていた「鍛冶屋さん」の仕事場を再現いたします。

菓子木型 鍛冶屋再現


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