前期展示 9月26日から11月26日まで

まじないの世界 疫病・火難・害虫被害・家運衰退など、さまざまな魔・災いを祓うために使われてきたものを紹介します。さらに幸せを招くために使われてきた縁起物・招運グッズ類も紹介します。

私たちは日々さまざま困難・災いに直面し苦悩します。また大願成就を願う場合もあります。いずれの場合も、自力で解決出来ない際には、神仏に願いを託しました。そのような人の願いのありさまを、絵馬を通して見ていきます。次に、世の中には疫病・火難・害虫被害・家運衰退など、さまざまな魔・災いがあります。これら災厄を避ける・追い祓うために、使われるものと方法を紹介します。さらに少しでも幸福に近づき、福を招くために使われるものとして、縁起物・招運グッズの数々を紹介します。

 展示コーナー特別企画
 「あなたの知っている身近なおまじない大会」開催決定!!
 あなたの知っている、おまじないを持ちよって”自慢”しませんか?
 この日は持ちよった”おまじない”を、みんなで見せ合いながら、教えあいっこしたいと思います。

*持ちよってくれた”おまじない”の中で、なかなかのすぐれものは、特別展の中で展示ケースに展示したいと思います。
*と き・・・11月3日(文化の日) 午後2時〜3時   *ところ・・・博物館 1階 研修室
*持ちよるおまじないの条件
   1)おまじないに使う「物」であること
   2)一人だけではなく、多くの人が知っているおまじないであること
   3)大きさが15センチまでで、あまり重くないもの


資料の見どころ
資料画像 これは、絵馬の中でも「小絵馬」と呼ばれるもので、悩みごとの解決を願って社寺に奉納されます。これは群馬県太田市辺りに見られる絵馬で、眼病平癒祈願のものです。絵馬と言えば馬が描かれているものを想像する人が多いですが、小絵馬にはこの他に神仏像・礼拝姿・干支等の絵柄も見られます。 資料画像 小正月の豊穣儀礼に使用される木棒です。115日早朝、子供たちが集落の家々を訪問しながら、この棒で家の雨戸を叩き、来るべき新年の豊穣・豊作を祝う儀礼をします。戦前には宮城県牡鹿半島周辺の各所に見られた儀礼ですが、現在は廃れて久しいです。この資料は、昭和40年代まで雄勝町大浜地区で作っていた物を、復元製作したものです。
絵馬 イワイボウ
竈の上の柱や壁面に、家の守り神として祀られたもので、土製と木製とがあります。宮城県から岩手県南部にかけて見られる独特のものです。写真の資料は旧北上町の旧家に祀られていたカマ神で、土製で目に陶器を用いている点に特徴があります。 資料画像 仙台地方の正月の縁起物として、年の市で売られるダルマで、を貼り重ねて作られたものです。顔の回りは青で彩色され、胴体は宝船・福の神・松竹梅などのめでたい絵柄が描かれています。
カマ神 松川ダルマ

このウインドウを閉じる