前期展示 9月26日から11月26日まで後期展示 12月1日から平成19年2月4日まで

システムキッチンでの調理とダイニングでの家族団らんの食事。今ではこんな明るく楽しい風景があります。しかし水道・電気・ガスのない昔の台所仕事はとても大変でした。食事もみんなで黙って食べ、おしゃべりは行儀が悪い、といってしかられる時代もあったのです。

暖かい煮物を食べられるようになった縄文時代から、ダイニングキッチンを備える今日まで、調理と食事の方法は大きく変化してきました。煮ることを可能とした土器や調理専用施設カマドの出現、居間の中心であるいろり、チャブ台の登場からダイニングキッチンへ、等のポイントをあげてその変化を紹介します。

資料の見どころ
資料画像 いろりに自在鉤を使って鉄鍋を吊り下げます。周囲には関係する道具を並べて、いろり周りの復元をします。これによって、ここがおかずや汁を調理する場であるとともに、採暖と採光の場でもあり、なにより家族が集まる大切な場であったことを示します。また、主人・主婦・子供の席などが厳格に決められていたことも、イラストなどを使用して表現します。 資料画像 実物のカマドに羽釜をのせ、周囲に薪を燃やすのに使われる様々な道具を並べ、ご飯を炊いている状況を復元します。薪を燃やして火加減を調節する主婦の仕事がとても大変であったこと、一方でカマドではとてもおいしいご飯が炊けたことを紹介します。
いろりと鉄鍋
(参考今野家住宅より)
カマドと羽釜
(参考今野家住宅より)
資料画像 ちゃぶ台に家族4人の食器を置き、お茶道具や飯櫃も添えて、団欒の食事風景を復元します。また、これと比較するためお膳を別に置き、以前の食事は個人個人の膳に料理が配られ、おしゃべりは行儀が悪いとして禁じられていたことなども紹介します。
ちゃぶ台

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