前期展示 9月26日から11月26日まで

お店のむかし 今も昔もお店の人は、お客さんを集めるくふうをしています。昔のお店は、おもしろい看板をかけたり、きれいなポスターをはったり、お店の名入りの品物を配って、宣伝をしました。そのころのお店のようすを見てみましょう。

商人が、買い手の興味を引きつけるためのさまざまな工夫をしてきたことを紹介します。店頭に置いた看板、得意先に配った引き札・店名入りの粗品、化粧箱など、実際に使われた資料をたくさん展示します。また、商人と客が、「必要なものを必要なだけ」売り買いするというという、量り売りの方法を体験を交えて紹介します。

資料の見どころ
資料画像 長野県松本町(現松本市)の薬店が製造していた、湿疹やできもの(「くさ」)や、こどもの皮膚疾患(「たいどく」)に効くという軟膏の看板です。貝殻のかたちをしているのは、当時軟膏は、貝殻を容器として、売られていたことが多かったためです。 資料画像 仙台市内二日町で味噌と醤油を商っていた伊澤分店の引き札です。引き札は、自店名と取扱商品を入れて配布された広告用の刷り物です。明治41(1908)年の暦と、当時は珍しかったであろう自動車と、まだ仙台に存在しなかった路面電車が刷り込まれています。さぞ、市民の目を引いたことでしょう。
木製看板「扇屋膏」 引き札
資料画像 先端に付属の分銅を載せ、上皿に載せた計量物とのバランスをとりながら、比較計量する仕組みです。これはそれ以前の竿秤の仕組みに乗っ取って、固定台と分銅を用い、狂いなく計量できるようにしたものです。頑丈な造りで狂いも少なかったので、八百屋・肉屋などの店頭で使われている光景が、長い間よく見られました。 資料画像 酒の小売りは、付けで買うことが一般的であったため、陶器の徳利を貸して販売しました。宣伝効果も期待され、徳利の表面には店名や酒の銘柄や電話番号などを入れました。この容器が酒屋と家庭を往き来したわけです。
上皿棹秤 貧乏徳利
資料画像 米国のメーカー、ミッション・ビヴァレッジ社の日本法人のポスターです。このようなポスターが店頭に貼り出され、販売促進の機能が期待されました。
ミッションジュースポスター

このウインドウを閉じる