津波により被災した漆製品の応急処置法について,ワークショップを開催いたしました。
漆製品の本格修理では,漆を使いますが,かぶれるなど,扱いが難しいこともあり,今回のワークショップでは,応急処置法として,古来から使われる接着剤「膠(にかわ)」を使った方法を学びました。
膠の取り扱い方法や,固定方法などについて講義をいただいた後,岩沼市教育委員会から提供いただいた被災資料を使って処置を行いました。
講師 北村繁先生(漆修復家)
日高真吾先生(国立民族学博物館)
和高智美先生(文化創造巧芸)
なお,本ワークショップは大学共同利用法人人間文化研究機構の共催で開催されました。
漆の応急処置法マニュアル(制作:国立民族学博物館)についてはpdfファイルをダウンロードください。


講義の様子(19日午後)
実演の様子(講師は北村先生です)
接着体験の様子(スポイトを使い,膠を漆膜と木地の間に流し込みます)
木地の接着体験の様子(ぬれたことにより,折敷の木地部分が外れていました。この部分を強めの膠で接着します)