慶長遣欧使節船ミュージアム(サンファン館)の再開館のイベントに出展させていただく形で、「牡鹿半島のくらし展in石巻」を開催しました。 主催の東北学院大学博物館は、石巻文化センター所蔵の旧石巻市鮎川収蔵庫の被災文化財を一時保管し、学生によるクリーニングや殺虫処理が進められています。この展示は、民俗資料に不可欠なくらしにまつわるさまざまなデータを復旧するために学生が聞き取り調査を行うもので、今回で4回目の開催となります。 とりわけ今回は、牡鹿半島で被災した方々が多くお住まいの石巻市街に近い場所で開催されたことから、かつての漁業や農業、捕鯨、養蚕のことなど、たいへん多くのデータを得ることができました。聞書きで得られたエピソードは、学生が聞書きシートにまとめ、蓄積しています。この活動は、被災ミュージアム再興事業による石巻市文化センターへの支援として行われており、一時保管が終わる来年度末まで継続的に開催する予定です。