小池曲江(1758~1847)という塩竈人の絵師。数え90歳の長寿に恵まれ、没年まで55年もの間、現役を続けました。
その人生は日本各地への旅に明け暮れ、江戸や京坂はもとより、北海道や長崎にまで及びます。この間、多くの文化人と交流し知識を学びつつ、目にした絶景を丹念に描き続けました。未知のものごとに果敢に接してみようとした人生といえましょう。旅に生きた彼ですが、塩竈人の誇りも感じさせます。得意とした故郷塩竈と松島の絵画が京都で大評判、名声を高めました。また、晩年は、その長寿にあやかりたい同郷人などのため、長寿や幸せへの願いを込めた絵画を残しました。さまざまな絵画の流派で描き分けていても、彼の絵画には常に彼らしさがにじみ出ています。大らかで温和な印象がそれであり、「温良信厚」という人物評とよく対応しているようです。
この展示では、おおむね時代順にその多彩な活動をたどりながら、「彼らしさ」を体感していただきたいと願います。
開催期間 | 2024年12月3日(火)~2025年2月2日(日) |
---|---|
開館時間 | 午前9時30分から午後5時まで(発券は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌平日) |
観覧料金 | 常設展観覧料でご覧になれます。 一般460円(20人以上の団体は360円) 小・中・高校生は無料 |
主催 | 東北歴史博物館 |