杉山寿栄男氏は図案家であるとともに、日本文化に対する深い関心と理解を示しました。
そのため、彼が収集した埴輪には、造形的に優れた物が数多くあり、古墳時代後期(6世紀)の衣服・髪型・武具・建築様式などを知る上で欠かせない重要な資料となっています。
今回は昭和25年に考古資料第1号として重要文化財に指定された「武人埴輪」をはじめとする人物埴輪、動物埴輪、器財埴輪、家形埴輪など計21点を展示しました。杉山氏の感性を通して集められたこれらの埴輪から、約1500年前の造形美を感じていただければと思います。