特別展「東北発掘ものがたり 2」

平成16年7月13日(火)〜平成16年8月29日(

 遺跡の発掘調査は既に百年以上の歴史を持ち、今日では全国で年間1万件近い調査が行われ、日々重要な成果がもたらされている。
 今回の展示では、東北地方の歴史を語る上で重要な契機となった遺跡を紹介し、あわせてその研究を行った先人の業績を振り返る。これは平成14年に開催した『東北発掘ものがたり』展に続くものである。

展示テーマ

T縄文以前の文化の探求
 後期旧石器時代の東北地方には独自の文化があった
 ・越中山遺跡A地点出土の石器[(財)致道博物館蔵]
 ・山形県横前遺跡出土の石器[個人蔵]

U手長明神伝説の解明
 東北地方最初の学術的発掘によって手長明神伝説を解き明かした
 ・新地貝塚出土品[東京大学総合研究博物館蔵]

V関東からの移民の村
 関東系土器の発見は律令国家による移民の記録を裏付けた
 ・志波姫町御駒堂遺跡出土の土器[宮城県教育委員
  会蔵]

Wよみがえる古代の町並み
 陸奥国府多賀城の南面に古代都市が広がっていた
 ・市川橋遺跡出土人面墨書土器[多賀城市教育委員
  会蔵]
 ・市川橋遺跡出土横笛[宮城県教育委員会蔵]

X初めて発掘された古代城柵
 昭和初期の発掘で謎の城柵が姿を現した
 ・後藤宙外作『仙北郡高梨村払田柵跡略図』[個人蔵]
 ・払田柵跡出土「最上四」の刻字のある柵木[秋田県
  仙北町教育委員会蔵]

Y北限の須恵器窯
 国家に属しない津軽地方で須恵器が生産されていた
 ・青森県砂田B-1窯跡と出土した須恵器[立正大学博
  物館蔵]
 ・北海道カンカン2遺跡出土の須恵器[北海道平取町
  教育委員会蔵]

Z発掘された平泉藤原氏の館
  『吾妻鏡』に現れる政庁「平泉館」の可能性が高まった
 平泉古図[東北大学附属博物館蔵]
 ・寝殿造墨書折敷(レプリカ)[岩手県原蔵]

 

主催:東北歴史博物館

共催:河北新報社

後援:多賀城市、NHK仙台放送局、TBC東北放送、仙台放送、ミヤギテレビ、KHB東日本放送、Date fm、塩釜ケーブルテレビ、朝日新聞仙台支局、毎日新聞仙台支局、読売新聞東北総局、産経新聞社東北総局

 

 


○特別展「東北発掘ものがたり2」関連事業
記念講演会「東北発掘五十年」


開催日時  7月25日(日) 13:30〜15:00
場所     当館講堂
講師     当館館長工藤雅樹
※       事前の申し込みは必要ありません

 

開館時間: 9:30〜17:00(入館は16:30まで)
休館日: 毎週月曜日
展示場所:特別展示室で開催いたします。
観覧料: 一般・大学生700円(600円)、高校生500円(400円)、小・中学生300円(200円)
     ※( )内は団体(20名様以上)の料金です。

問い合せ
東北歴史博物館
TEL 022(368)0106
住所 宮城県多賀城市高崎1−22−1


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