東北歴史博物館特別展

東北地方の仮面
−芸能と祈りのこころ−

開催期間
期間 10月7日(土)〜11月19日(
開館時間
9:30〜17:00(入館は16:30まで)
観覧料
個人 一般/1000円 高校生/700円 小中学生/500円
団体(20人以上) 一般/900円 高校生/600円 小中学生/400円
*常設展示もご覧いただけます。
休館日
毎週月曜日

展示の趣旨

日本の仮面は縄文時代の土面に始まります。しかしその後絶え、飛鳥時代に歌舞・演劇的な色彩が強い、伎楽・舞楽などの面が東アジアから伝来します。やがてそれらから獅子頭や鬼の面などが、神道や仏教とともに発展します。南北朝時代から室町時代にかけて能楽面が成立すると、その影響を受けて神楽にも面が使われるようになり、さらに多種多様な面が生まれます。  東北地方にも神事や仏事、芸能に用いられてきた面や御神体等として信仰されている面などが数多く伝わっています。本展では舞楽面・獅子頭・神楽面など、約260点の面を通して東北地方の芸能や信仰の特徴を探ります。東北地方の舞楽面・能面・神楽面を中心に約260点を展示し、その造形美や、東北地方の芸能や信仰の特徴を探っていきます。

展示資料について

260面の中には重要文化財1面、重要有形民俗文化財2面が含まれます。群として伝わっている面では岩手県浄法寺町天台寺の舞楽面(室町時代)のように、平安・鎌倉時代の斉一性から離れ地域にとけ込んだ芸能として行われていたことを彷彿させる面や鎌倉時代末頃の猿楽に使われたと考えられる福島県二本松市大平三島神社の古面が貴重でです。また、製作年代が記されている面では次の2面が注目されます。

  1. 東北地方最古の在銘:弘安7(1284)年 舞楽面ー陵王 山形市慈光明院(羽黒山旧物)
  2. 能面とすると日本最古の在銘:正応4(1291)年 重要文化財 能面延命冠者 平泉町中尊寺 古実式三番ー若女面

関連行事

●記念行事
特別展を記念して講演と芸能実演を行ないます。
・講演 「仮面史における中世と東北」
 田邊三郎助氏(武蔵野美術大学教授・町田市立博物館館長)
・芸能実演「宮城県小野田町薬らい神社三輪流神楽」
日時 10月9日()午後1時30分〜
場所 当館講堂(3階)
定員280名、申込不要、入場無料
●展示解説
特別展の担当が展示品の解説を行います。
1 「舞楽面のみかた」 10月22日(日)
2 「能面のみかた」 11月12日(日)
3「信仰面のみかた」 11月19日(日)
場所 特別展示室
時間 11:00〜11:15
●特展を知ろう
特別展の担当がみどころについて語ります。
1 「能楽面について」 10月15日(日)
2 「獅子頭について」 10月29日(日)
3 「神楽面について」 11月5日(日)
場所 1階研修室(80名)
時間 13:00〜14:10
問い合わせ先

webmaster@thm.pref.miyagi.jp

東北歴史博物館 管理部情報サービス班

住所 〒985-0862 宮城県多賀城市高崎1-22-1
電話 022-368-0101 Fax 022-368-0103

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