アーカイブス
トップ             これまでに開催された特別展

    
特別展示案内    
東北歴史博物館平成21年度特別展
 宮城県内では、現在約6,100ヶ所の遺跡が知られています。各種の開発行為を主な原因とする発掘調査は1年間に約300件あり、県や市町村の教育委員会が主体となって行われています。
 発掘調査では、さまざまな遺構や遺物が出土し、それらは地域の歴史を知る、あるいは考える機会を与えてくれます。現地説明会には多くの人が足を運び、テレビ・新聞などで大きく取り上げられ話題となった遺跡もあります。
 今回の展示では、近年県内で調査された35遺跡約400点の遺物を取り上げ、時代ごとにいくつかのテーマを設けて、わかりやすく紹介します。遺構・遺物からの「メッセージ」を通して、宮城の歴史を再確認していただく機会になれば幸いです。
開催日・観覧料などを見る  関連行事を見る  展示概要や主な展示品を見る

東北歴史博物館ホームページトップへ戻る
東北歴史博物館ロゴ










開催概要
開催期間 平成21年4月25日()〜6月7日(
開館時間 9:30〜17:00 (入場は16:30まで)
休館日 祝日を除く月曜日と5月7日(木)
観覧料金 一般500円(400円)シルバー:400円(320円)
高校生200円(160円)小・中学生100円(80円)
*シルバーは、昭和19年12月31日以前に生まれた方が対象となります。
 生年月日のわかるもの(健康保険証、自動車運転免許証など)をお持ちください。
*(  )内は、20名様以上の団体料金
*上記観覧料にて、常設展示もご観覧いただけます。
<お知らせ>
当ページから割引券を印刷し、当日ご持参いただきますと、団体料金で観覧いただけます。(1枚で1グループ使用できます)。 割引券はコチラ [PDF/29KB]
 (注)他の割引との併用はできません。

主   催:東北歴史博物館

共   催:河北新報社

後   援:多賀城市 宮城県考古学会 NHK仙台放送局 東北放送 仙台放送 ミヤギテレビ 東日本放送
        Date fm ケーブルテレビマリネット 朝日新聞仙台総局 毎日新聞仙台支局 読売新聞東北総局
       産経新聞社東北総局


このページの先頭へ戻る






特別展 関連行事


○講演会

演 題 「宮城の発掘この十年
講 師 辻 秀人氏 (東北学院大学教授)
開 催 日・会 場 平成21年5月10日()13:30〜15:30・当館3階 講堂 定員:先着300名
聴講無料・事前参加申し込み等不要


○特別展示解説

開 催 日・会 場 平成21年4月25日() 5月16日() 5月30日(
11:00〜12:00・当館1階 特別展示室
要特別展観覧料・事前参加申し込み等不要


○同時開催

内 容 平成20年度「宮城の発掘調査 パネル展」
開 催 日・場 所 平成21年4月25日()〜6月7日() ※特別展会期中毎日
場所:当館1階 エントランスホール(無料でご覧いただけます


このページの先頭へ戻る



展示概要          *展示案内パンフレットをこちらからダウンロードできます。[PDF/2.84MB]

<展示構成>

1 旧石器時代人の営み

 後期旧石器時代の石器製作や移動生活の様子を探る上で重要な手がかりになる石器類を紹介します。


  1 石器づくり  ・村田町賀篭沢(かごさわ)遺跡  ・仙台市山田上ノ台(やまだうえのだい)
             ・栗原市国史跡伊治城(いじじょう)

  2 石材からわかる人々の動き  ・名取市野田山(のだやま)遺跡  ・加美町薬莱原(やくらいはら)No.15遺跡


2 ゆたかな縄文時代

 縄文時代前期〜中期はじめの環状集落の全容が県内では初めて明らかにされた嘉倉貝塚の生活の様子、山居遺跡で確認された水場遺構や後晩期の大規模な墓跡群が発見された矢越遺跡、縄文時代中期の土器が層位的に出土した国史跡里浜貝塚の調査について紹介します。

  1 大規模なムラの出現  ・栗原市嘉倉(かくら)貝塚  ・蔵王町鞘堂山(さやどうやま)遺跡

  2 自然の変化とムラのくらし  ・石巻市山居(さんきょ)遺跡  ・白石市矢越(やごし)遺跡

  3 発掘でわかる土器の移り変わり  ・東松島市国史跡里浜(さとはま)貝塚


3 稲作農耕のムラ

 弥生時代中期の建物跡と墓地、水田跡や旧河道などが発見された仙台市高田B遺跡の遺構・遺物からわかる弥生時代の生活と、原遺跡・鍛冶沢遺跡の土器棺を使用した墓跡について紹介します。

  1 稲作農耕文化の展開  ・仙台市高田(たかだ)B遺跡

  2 ムラの墓  ・名取市原(はら)遺跡  ・蔵王町鍛冶沢(かじさわ)遺跡


4 古墳時代の仙台平野

 七北田川下流域の漁業を営むムラである沼向遺跡、同じく中流域の農業を営むムラである鴻ノ巣遺跡の火災住居出土資料、埴輪を持つ古墳として仙台市原遺跡・春日社古墳を紹介します。

  1 七北田川流域のムラ  ・仙台市沼向(ぬまむかい)遺跡  ・仙台市鴻ノ巣(こうのす)遺跡

  2 埴輪をもつ古墳  ・仙台市原(はら)遺跡  ・仙台市春日社(かすがしゃ)古墳


5 古代陸奥国の経営

 宮城県北部の牡鹿地方に置かれた城柵(じょうさく)や、横穴墓(よこあなぼ)などで明らかになった関東地方との関わり、窯跡などでわかった新たな知見、国府で行われた祭祀の一様相について紹介します。

  1 牡鹿地方の支配
  ・東松島市赤井(あかい)遺跡  ・石巻市桃生(ものう)城跡
                  ・石巻市新田東(しんでんひがし)遺跡

  2 横穴墓に見られる関東地方の影響  ・東松島市矢本横穴墓(やもとよこあなぼ)
                              ・大崎市六月坂(ろくがつざか)遺跡

  3 国府をささえた窯  ・大崎市国史跡木戸(きど)窯跡群  ・利府町硯沢(すずりさわ)窯跡
                  ・利府町大貝(おおがい)窯跡群  ・仙台市与兵衛沼(よへいぬま)窯跡

  4 器に込められた祈り  ・多賀城市山王(さんのう)遺跡  ・多賀城市市川橋(いちかわばし)遺跡


6 中近世の信仰

 中近世には、信仰心を表す行為として、武士などの有力層を中心に経塚が造られ、板碑が立てられました。ここでは、武家の屋敷での信仰、経塚など埋納による信仰、板碑について紹介します。

  1 屋敷での信仰  ・仙台市洞ノ口(どうのくち)遺跡

  2 埋納による信仰  ・東松島市矢本積石塚  ・本吉町町頭(まちがしら)
                 ・岩沼市長徳寺前(ちょうとくじまえ)遺跡  ・角田市郷主内(ごうしゅうち)遺跡

  3 板碑の建立  ・登米市石森(いしもり)館跡


7 仙台城と若林城

 初代仙台藩主伊達政宗によって築かれた仙台城の石垣の変遷、仙台城と若林城の瓦について紹介します。

  1 仙台城の石垣  ・仙台市国史跡仙台城跡

  2 二つの城の瓦  ・仙台市国史跡仙台城跡  ・仙台市若林城跡


【体験コーナー】

 展示への理解を深めてもらうために、発掘調査の一連の手続きや調査の進め方、遺物の整理作業やその後の保存処理、報告書の刊行までが具体的に分かるように紹介します。また、実際に数千年の時を経た貝塚の貝や縄文土器片にじかに触ってみることができるコーナーを設けましたので、本物だけが持つ時間の重みとともに、「地中からのメッセージ」にそっと耳を傾けてみましょう。




このページの先頭へ戻る

東北歴史博物館ホームページトップへ戻る 
東北歴史博物館ロゴ