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東北歴史博物館平成19年度特別展
特別展 町絵図・村絵図の世界 タイトル
 絵図とは土地の様子を描いた図のことで、江戸時代に全国各地で大小さまざまな絵図が様々な目的で大量に作られていました。
 仙台藩は今の宮城県の全域と岩手県南部に及ぶ広大な藩領と全国屈指の様々な技術とを持っており、絵図を必要とし、また作るための条件が備わっていました。そのため数メートル四方の巨大な国絵図・城下絵図から、一つの村を精密に描いた村絵図まで実に大量の優れた絵図を生み出したいわば「絵図の藩」だったのです。
 今回の特別展はその中から代表的な約80点を選んで展示します。この展示を通じて、江戸時代のこの地域のすがたかたち、測量や描法などの高度な技術はもちろんですが、かつて先人達が絵図に込めた藩や町・村への思い、彼らの生活の営みに触れていただきたいと思います。
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開催概要
開催期間 平成19年4月21日()〜5月27日(
開館時間 9:30〜17:00 (最終入館16:30)
休館日 毎週月曜日(但し4月30日は開館いたします)
観覧料金 一般700円(600円)高校生400円(300円)小・中学生100円(80円)

*(  )内は、20名様以上の団体料金
*上記観覧料にて、常設展示もご観覧いただけます。

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特別展 関連行事

○記念講演会

演題 「17世紀の列島大改造と伊達騒動」
講師 平川 新氏 (東北大学東北アジア研究センター教授)
開催日・会場 平成19年4月29日()13:30〜15:00・当館3階 講堂 
聴講無料・事前参加申し込み等不要

○講座

演題 「地図と私たち」
講師 国土地理院東北地方測量部
開催日・会場 平成19年5月13日()11:00〜12:00・当館1階 大会議室 
参加無料・事前参加申し込みが必要・(対象:小学校高学年以上)

○現地バスツアー

絵図で訪ねる白石のまち 絵図を手がかりに白石のまちを、本展担当学芸員とともにあるいてみませんか
講師 本展展示担当学芸員
開催日・会場・その他 平成19年5月26日(
9:00博物館エントランスホール集合
9:30〜15:00白石市方面
16:00博物館駐車場で解散
募集定員 35名(事前参加申し込みが必要)
参加費用1500円(バス代の一部と保険料)

*上記費用の他、現地での入館料等(500円程度)をご負担いただきます。
*昼食は各自ご用意下さい。 
*応募方法等、詳細につきましては、博物館情報サービス班までお問い合わせ下さい。(電話:022−368−0106)

○体験企画

測量体験 近世の測量技術や絵図製作の話と現代の測量方法を体験
担当 当館職員
開催日・会場 平成19年4月22日()・5月6日()・5月20日(
13:30〜 当館南側広場 
参加無料・事前参加申し込み等不要

○特別展展示解説

本展担当学芸員が特別展の展示概要や見所などについて解説します。
開催日・会場 平成19年4月21日()・5月5日()・5月19日(
11:00〜 特別展示室
参加には当日の特別展観覧券が必要・事前参加申し込み等不要


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展示概要と展示予定資料

第1章 絵図の江戸時代
 
絵図とは何か、江戸時代に大量に作られた絵図の特徴と目的、作り方などについて簡単に触れていきます。

第2章 将軍様のみた絵図・国絵図
 幕府や藩は、軍事的・政治的その他の目的で幕府撰国絵図・日本図など領土全体を見渡せるような大規模な絵図を作成しました。日本全国や藩を精密詳細に描いたこれらの絵図のなかに描かれた町や村のすがたを紹介します。

    仙台領国絵図(宮城県図書館)
    享保年度幕府撰建部賢弘日本図(国立歴史民俗博物館)
    陸奥図(国立歴史民俗博物館)
    宮城・桃生郡海岸絵図(館蔵)

第3章 城下と町の絵図
 
仙台藩領内には、仙台・白石城下を始めとして、要害・所など家臣の屋敷を中心とした武家の町、港町など、各地方の中心となる町場が数多く点在していました。ここでは城下絵図など町場を描いた絵図を紹介します。

    
仙台城下絵図(齋藤報恩会)
    奥州仙台領白石城絵図(国立公文書館・公開期間4月21日〜5月20日
     石巻絵図(個人蔵)
     涌谷要害絵図(仙台市博物館)

第4章 わが村のすがた・村絵図の世界
 
村絵図とは村を個別に描いた絵図のことで、村境や地形、集落や街道などを精密に描いています。仙台藩では元禄・文化・文政年間に多くの村々で絵図が製作されていました。

    伊具郡君萱村絵図(角田市郷土資料館)
    流中村絵図(中村共有会蔵)
    本吉郡北方気仙沼本郷分間絵図(館蔵)
    名取郡袋原村絵図(仙台市博物館)
    瑞巌寺寺領絵図(瑞巌寺)
    登米郡弥勒寺村絵図(宮城県公文書館)

第5章 用いられる絵図
 
絵図作成には特定の目的や契機がある場合が多く、それ故に当事者の主張や意志が明確に描き出されています。ここでは境界争いや用水、さらには兵学などに関わる絵図によって、絵図の持つユニークな世界にふれていただきます。

    伊具郡耕野村・伊達郡五十村領境絵図(館蔵)
    伊達兵部大輔所領絵図(仙台市博物館)
    桃生・遠田郡境絵図(東北大学附属図書館)
    牡鹿郡万石浦絵図(個人蔵)
    栗原郡武鑓村用水絵図(館蔵)
    城絵図(個人蔵)

第6章 広がる世界

 絵図の大きな目的に領内・遠隔地間の交通のため、あるいは未知の土地を知るためといった側面があります。ここでは仙台藩の人々が作り、集め、用いた多くの絵図のなかから、交通や軍事に関する絵図、旅行に関する絵図、そして未知の世界を描いた絵図を取り上げていきます。

    仙台領内道程絵図(宮城県図書館)
    阿武隈川絵図(宮城県図書館)
    元禄七年江戸図(館蔵)
    畿内社寺絵図集(館寄託)
    坤輿万国全図(仙台市博物館)

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