【復興】宮城県の文化財

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復旧後の有備館

大崎市岩出山

旧有備館及び庭園

有備館は、江戸時代に岩出山伊達家の家臣子弟の学問所となった建物で、伊達家当主が時折講義に臨むための場所であった「御改所」(主屋)とその附属屋が、現在までその姿を伝えています。

有備館の建物(主屋)は、二代宗敏の隠居所として延宝5年(1677年)ころに建てられたとする説が有力です。その後、下屋敷・隠居所・学問所として使用されてきました。

震災後の倒壊した主屋

震災後の倒壊した主屋

復興への道のり

被災状況

主屋の倒壊

主屋は33本の柱のうちの30本が折れ、茅葺屋根が建物部分を完全に押しつぶすような形で倒壊しました。14枚あった欄間も10枚が壊れてしまいました。附属屋は倒壊は免れたものの、壁の亀裂や屋根に被害がおよびました。また庭園の各所に地割れや陥没、池の護岸の崩落等の被害がありました。

被災状況

修理経過

主屋の解体

復旧工事を行うにあたっては、文化財としての価値を損なうことの無いようにするため、倒壊した部材であっても、極力再利用を図ることとしました。そのため、建物の解体に当たっては、ひとつひとつの部材を慎重に取り外し、記録をとって、再び同じ場所に復元できるようにしました。

復旧工事

また折れてしまったり欠損してしまった部材も、埋木や継木などで繕い、構造上支障のない範囲でかつての部材を再利用しました。旧有備館の倒壊とその後の復旧工事は大きな反響をよび、大崎市が開催した工事見学会の際には、多数の見学者が押し寄せ、茅が葺きあがったばかりの屋根に大きな感動の声がよせられました。入れ替えた欄間は「古色仕上げ」と呼ばれる手法で黒色に塗り、景観との調和に配慮しました。

復旧工事
耐震補強1 耐震補強2

耐震補強

主屋倒壊の原因の一つが、柱の細さや壁の少なさにありました。そこで耐震補強工事として、来館者の目に触れない部分には鉄筋コンクリートの布基礎や、3基の鉄骨フレームや鉄筋ブレースも設置されました。これで震度6~7の揺れに耐えられるようになりました。

復 興

復旧した主屋

平成27年3月に、外観の工事が終了し、旧有備館及び庭園は見事よみがえりました。 よく見ると再利用した黒い部材と、今回新しく補った白い部材の部分の違いが見られます。これも震災の記録として、被害を受けた箇所がわかるようにしています。

復旧した主屋

復旧後の有備館

関係者が語る復興への想い

高橋誠明さん

大崎市教育委員会文化財課 高橋誠明さん

大崎市の復興のシンボルとして

復旧工事は,設計から施工まで文化財ゆえの難題が山積みでしたが,多くの方々のご協力やご支援により,復旧はもとより工事の過程で判明した江戸時代の姿に戻す復原工事も行うことができました。

よみがえった有備館は,大崎市の復興のシンボルとして新たな歴史を刻んでいくとともに,市民の方々にはこれまで通り茶会やコンサートといった文化活動の場としても活用していただきたいと考えております。これにより,大崎市の文化の,より一層の向上発展につながるものと期待しております。

見どころ・イベント

有備館コンサート

毎年春4月
「有備館コンサート」

音楽が聞こえる都市づくりとして、桜舞う有備館を会場に近隣中学校・高等学校の吹奏楽部によるコンサート、茶華道部による野点が楽しめます。2016年4月下旬からは、建物内部の展示スペース見学も開始となります

有備館まつり

毎年8月第一土曜日
「有備館まつり」

茶会やコンサートを開催します。また、散策路は涼しげな七夕飾りをほどこし、夜間にはライトアップした幻想的な雰囲気の中で庭園散策が楽しめます。

アクセス方法

〒980-0862 宮城県大崎市岩出山字上川原町6番地ほか
TEL・FAX 0229-72-1344

駐車場あり(無料)

http://www.city.osaki.miyagi.jp/index.cfm/24,1150,108,234,html

○電車の場合:仙台駅から東北新幹線で古川駅へ、次に陸前東線で旧有備館へ ○お車の場合:仙台東ICから東北自動車道で古川ICへ、次に一般道で旧有備館へ
MAPCODE

マップコード 317 569 511

○カーナビに入力してご利用下さい。

※「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

制作協力

  • 宮城県地域文化遺産復興プロジェクト実行委員会
  • 独立行政法人 国立文化財機構、東京文化財研究所
  • 株式会社 マヌ都市建築研究所
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