【復興】宮城県の文化財

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旧石巻ハリストス正教会教会堂(震災前)

石巻市

旧石巻ハリストス正教会教会堂

旧石巻ハリストス正教会教会堂は平面は十字架型で、正面を八角塔状の特徴的な外観とし、洋風意匠を積極的に取り入れていますが、一階集会所と居室の畳敷きや小屋組の構法など、全体としては明治以前の伝統的な技法が使われており、明治期の大工技術の展開を示す擬洋風建築と言えます。

また、木造最古の教会堂の一つとされ、明治期に当地域に多く建てられた正教会の建築としてもたいへん重要なものです。

現在の姿

復興への道のり

震災直後

震災直後

写真:石巻市教育委員会

被災状況

建物が現地に残ったのは、まさに奇跡

旧石巻ハリストス正教会教会堂は、二階天井付近まで津波に覆われましたが、窓がすぐに破れたこと、移築時に基礎を緊結していたこともあって、何とか流されずに残りました。中州にある建物が石ノ森萬画館以外全て流された中で、この小さな木造の建物が現地に残ったのは、まさに奇跡だといえます。

この教会堂は、建築史的な面だけではなく、多くの信徒さんが訪れているとう現状が物語るように、明治から昭和にかけてこの地方の精神的支柱として重要であり、震災までは中洲のシンボル的な存在でした。

修理経過

現在は解体中

昭和53年(1978)の宮城県沖地震によって大きな被害を受け、一時は解体が決まったものの、地元の建築関係者らの保存運動により、同年に現在地の中洲に移築されて市へ寄贈、市の文化財に指定されたという経緯があります。

現在は倒壊のおそれがあるため、一時的に解体して現地に再び復元される時を待っています。今回の被災後も、再び「市民の会」が結成され、復元を願う活動が繰り広げられ、石巻市でも2015年に実施設計に着手し、翌年度に完成する予定となっています。

写真:現在の状態1 写真:現在の状態2 写真:現在の状態3

関係者が語る復興への想い

佐々木淳さん

元石巻市教育委員会生涯学習課
佐々木淳さん

宮城県沖地震と東日本大震災を
乗り越えた復興のシンボルとして

教会を「修理して残す」という大きな計画は決まっていますが、細かい部分の計画が立てられていません。

一方、直接連絡がくるわけではありませんが、旧教会堂には今も多くの信徒さんが来ているようです。
 ロシアからは大司教もきています。初代司祭は沢辺琢磨とも伝わり、一般の方の人気もあり、年金を毎月送ってくれる人もいます。かつての信徒さんや市民の方に愛されていることを実感します。

これからも展示施設などとして使えればいいと考えます。元々の展示品である銘文などの資料はほとんど流されてしまいましたが、建物自体にシンボル的な価値がありますから。

地域で長く残したいが困難も多い

石巻には2回大きな津波がきました。1回目は橋の一番高い所に届きませんでしたが、その時に橋の一番高いところに逃げた人は2回目の波で亡くなりました。周辺の建物にも大きな被害が出て、元々たくさんあった石巻の明治以降の建物も取り壊しが進んでいます。

この教会堂は屋根より下の建物のほとんどが津波に呑み込まれたにも関わらず奇跡的に残りました。そのような意味でも、これからも永く地域で守っていきたいです。

芳賀英実さん

石巻市教育委員会生涯学習課
芳賀英実さん

見どころ・イベント

石ノ森萬画館

石ノ森萬画館

旧石巻ハリストス正教会教会堂から徒歩1分と、ほど近くにある石ノ森萬画館では、季節に応じて様々なイベントを開催しています。家族みんなで楽しめる、宮城県内でも有数の観光スポットです。

石巻川開き祭り

7~8月
「石巻川開き祭り」

毎年7月31日~8月1日の2日間にわたって行われる石巻の恒例行事。花火や各種パレードで町がにぎわいます。

アクセス方法

〒986-0823 宮城県石巻市中瀬3-18
TEL 0225-95-1111(石巻市教育委員会)

http://www.city.ishinomaki.lg.jp/

○電車の場合:仙台駅から仙石東北ラインで石巻駅へ、次に徒歩で旧石巻ハリストス正教会教会堂へ ○お車の場合:仙台東ICから三陸自動車道で石巻河南ICへ、次に一般道で旧石巻ハリストス正教会教会堂へ
MAPCODE

マップコード 105 052 142

○カーナビに入力してご利用下さい。

※「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

制作協力

  • 宮城県地域文化遺産復興プロジェクト実行委員会
  • 独立行政法人 国立文化財機構、東京文化財研究所
  • 株式会社 マヌ都市建築研究所
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