【復興】宮城県の文化財

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復旧後の木造不動明王坐像

登米市津山町

大徳寺木造不動明王坐像

「横山不動」の名で広く信仰を集めており、一般に丈六といわれる巨像で、平安時代にさかのぼる数少ない不動明王の大作です。この仏像は、四材をはぎ合わせた構造で、部材の改変は少なく、両手指のほとんどまで製作時の様相をとどめています。東北地方の仏像に多い桂材を用いていることから、当地の巨像製作に習熟した仏師による製作とみられ、奥州藤原氏の勢力下における仏像製作活動の様子をしのぱせます。

国指定重要文化財に指定されています。

修理のために運び出される

地域の人々の手で修理のために運び出される

復興への道のり

被災状況

震災の被害

寄木造の仏像であるため、地震の揺れによって、木材をつないでいるはぎ目の離れが全体的にみられました。中でも最も大きな被害は、右腕臂のはぎ目が大きく開いたことにより、臂から先の部分が下に垂れ下がり、崩壊の危険性や持物の剣が倒れる危険性が生じました。また両脇侍である二童子は転倒し、著しく損傷しました。

被災状況
修理経過

修理経過

地域の力の結晶

震災直後から、地域では「不動明王像平成の大修復事業実行委員会」が組織され、地元が一丸となっての協力体制が整えられました。またそれに呼応し、地域外の信者・参詣の方々からも多くの賛同の声と、支援をいただき、震災後1年も経ぬうちに、「平成の大修理」として事業を始動することができました。

修理のために京都に運び出される際には、1月という厳寒の中、たくさんの方々がお見送りをしました。

不動明王の修理

不動明王像の修理は、京都にある公益財団法人美術院国宝修理所に運ばれ、伝統的な技術を用いて、数多くの国宝・重要文化財の修理を経験している、卓越した技能をもった方々の手によって行われました。まずは全体的に寄木部分のひき目が緩んでいるために、多くの部材の解体が行われました。

不動明王の修理
修理経過 修理経過

伝統的な技法での修理

損傷が激しい右腕は本体から取り外され、さらに上腕部と臂部に解体されました。

臂の接合面の緩みが目立つため、接合面の隙間に薄い板を入れて補強し、その隙間には漆を充填して、しっかりと固定しました。

復 興

復旧したお不動様

震災後、約3年が経過した平成26年3月6日、長期にわたる修理事業を終えて再び不動明王像は不動堂に戻り、遷座開眼法要が厳かに営まれました。

その後4月25日からは、地元をはじめとする多くの方々からの支援に感謝するとともに、東日本大震災からの復興と、人々の心の安寧を祈願するための「横山不動尊春祭」が開催され、たくさんの人々で賑わいました。

復興記念写真
復旧後の木造不動明王坐像

復旧後の木造不動明王坐像

関係者が語る復興への想い

橘 智法さん

大徳寺住職  橘 智法さん

修理を終えて

津波が襲った後の被災地の被害の様子や、悲しみに打ちひしがれた人々の姿を目の前にして、人々の暮らしや心の有り様が立ち直らないうちは、「仏像の修復」などは、いつとも定まらなぬ遠い先のことであろうと、ただ漠然と想うばかりでした。しかし、地域の方々、信者や参詣の方々の多くの支援をいただき、無事に修理が完成いたしました。

この度の「平成の大修理」を契機として、「横山のお不動さん」が、これまで以上に世に広く知られ親しまれ、祈りの場として多くの人々に仏縁を結んでいただけますよう、護持と発展に一層努めてまいりたいと思います。

見どころ・イベント

4月
「春季大祭典」

毎年4月下旬に開催予定 。

アクセス方法

〒980-0862 宮城県登米市津山町横山字本町3 大徳寺
TEL 0225-69-2249

http://www.pref.miyagi.jp/site/sitei/08fudou.html

○電車の場合:仙台駅から東北新幹線で小牛田、次に石巻線で前谷地、次に気仙沼BRTで陸前横山へ ○お車の場合:仙台東ICから三陸自動車道で桃山津山ICへ、次に一般道で陸前横山へ
MAPCODE

マップコード 105 777 398

○カーナビに入力してご利用下さい。

※「マップコード」および「MAPCODE」は(株)デンソーの登録商標です。

制作協力

  • 宮城県地域文化遺産復興プロジェクト実行委員会
  • 独立行政法人 国立文化財機構、東京文化財研究所
  • 株式会社 マヌ都市建築研究所
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